リヴァイと大人になる
□情けない
2ページ/3ページ
ナミ「はい。でもよかったー会社のパソコンにメールの履歴あって」
リヴァイ「あぁ。助かる。悪いな朝早く出勤させて」
ナミ「いいよ。今からカフェテリアでおごってくれるんでしょ?」
リヴァイ「……ち」
同期のナミに消えたデータをUSBにうつしてもらった
普段はうざいが、こいつは仕事になるとしっかり補佐ができていて助かる
朝早く会社に呼び出してデータを復元させたおわびに会社のカフェテリアで朝食をおごる
ナミ「スペシャルモーニングセット!いつか食べたかったんだよねー!ありがとね、リヴァイくん」
リヴァイ「ち、ちゃっかり1番高いやつ頼みやがって」
ナミ「データコピーしてあげたのだれかなー?」
リヴァイ「…………くそが」
ナミ「リヴァイくんって本当口悪いよねー」
ちゃっかり豪華なスペシャルモーニングセットを頼んできやがった同期の前でコーヒーをすする
朝からよく食うやつだ
ナミ「そういえばどうしてデータ消えちゃったの?」
リヴァイ「……ウィルスにやられた」
ナミ「え、あのぬけめのないリヴァイくんが?案外おっちょこちょいとか?」
リヴァイ「…………俺じゃねえよ」
ナミ「え?……あ、まさか彼女さん⁉なんだっけひとみちゃん⁉」
リヴァイ「…………覚えてんじゃねえよ」
ナミ「えーあの子にパソコンいじられたの?もしかして束縛系?メールチェックとか?」
リヴァイ「……いや、馬鹿なだけだ」
ナミ「どうかなーー、リヴァイくんってもてそうだし彼女さん心配なんじゃない?会社でとられないか!いやー入社当時は同期の女子でリヴァイくん狙いの子結構いたんだよー?無愛想すぎてあんまアピールしてないみたいだけどさー」
リヴァイ「……朝からぺらぺらうるさい女だな」
ナミ「ほらそれ。そういうとこがうけない女もいるし逆に萌えちゃう女もいるんだなー」
リヴァイ「…………(本気でうるさい」
ナミ「で結局彼女とはどうなったの?」
リヴァイ「いらついて帰した。それから連絡とってない」
ナミ「えマジか‼別れるの⁉フリー疑惑⁉」
リヴァイ「……だからうるせえよ」
ナミ「リヴァイくん別れたら喜ぶ人めっちゃいるよ!てかリヴァイくんて別れても新しい彼女よりどりみどりじゃん。別れちゃえば?」
リヴァイ「……なんなんだよおまえ」
ナミ「いやまじで、、てかリヴァイくんの彼女意外だった!もっと大人な女性が好みかなっておもってた!どちらかというと年上」
リヴァイ「てめーはおれの何をしってんだ」
ナミ「え、ちっちゃくて神経質で無愛想ででもなにげに仲間想いてことかな」
リヴァイ「……チビは余計だ」
ナミ「ねえねえあの子のどういうとこに惚れたのー?おしえてー」
リヴァイ「……なんでお前に言わなきゃいけねえんだ」
ナミ「データコピーしてあげたじゃんー」
リヴァイ「スペシャルセットおごってやっただろ」
ナミ「ケチ!いいじゃんこれは誰にも言わないー!相談きいてあげるからー」
リヴァイ「はいはいうるさい」
ナミ「ごまかさない!じゃあ今どうおもってるの?別れたいの?別れたくないの?」
リヴァイ「…………別に別れたいとは思っていない」
ナミ「あら意外!なんで?」
リヴァイ「……いらいらしたってだけだ。それくらいで別れてたらきりねえだろ」
ナミ「へえー案外優しいんだ!でも勝手にパソコンいじられるとかやじゃない…?詮索されるの」
リヴァイ「……あいつは別に詮索してくるようなやつじゃない。本当に馬鹿なだけだ」
ナミ「ふーん、私だったら束縛されてるみたいでやだけどなぁ」
リヴァイ「知るか」
ナミ「うわ、つめた!不満とかないのー?」
リヴァイ「…………ない」
ナミ「はい嘘つくならしつこくするよ?」
リヴァイ「ち、……強いていうなら……もう少し大人になってほしいくらいだ」
ナミ「やっぱ大人な人が好きなんじゃんー」
そんなこんなでこのくそうるさい女の相手をしていると、出勤した社員がコーヒーをのみによる
「お、またお前ら2人かー。隠れて付き合ってんじゃないのかー?」
ナミ「やめてくださいよー!秘密にしてください」
俺は会社内で密かにナミと付き合ってるんじゃないかと噂をたてられている
それは普段滅多に仕事以外で女子社員と話さない俺が、こいつとは多少くだらない会話を交わしているからだ
それは俺がこいつに話しかけているのではなく、ナミが俺にしつこいだけなのだが、それを他の同期が面白がって
「リヴァイとナミてお似合いじゃないですか?」なんて飲み会の席で上司にもちけるもんだから、俺とナミはあっというまにそういう関係にさせられた
ナミも調子の良いやつなため、ふざけてそのからかいに合わせている
が、ナミにも彼氏がいる
入社当時は彼氏の話ばかりしていてうるさいやつだった
最近では同期の飲み会もないからかこいつからの彼氏との浮かれた話はきかない