飛べない翼

□SF後
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ひとみ「おつかれさまでーす!!!」

セバスチャン「うわ、めっちゃ元気じゃん…」

ジェフ「ひとみちゃん最近調子良さそうだよね、、」

ハンター「はぁ、、、わかりやすすぎだ」

セバスチャン「いいの…?あれ?笑」

ハンター「仕方ないだろ…」

ジェフ「あぁ…元暁の…??あれって本当なの?」

セバスチャン「…ハンクさんが直々に説教したくらいだから本当なんでしょ笑 それに、クロエとクロードが目撃したらしいから、生々しい現場笑」

ジェフ「うわーーー…あ」


セバスチャンとジェフが話していると、ハンターが黒いオーラを放っていた


セバスチャン「ハンターの前ではその話しない方が良さそうだね、、」

ジェフ「うん、、、」









ひとみは自室に戻り、すぐにシャワーをあびて服を着替えると、身支度を整えてラウンジまで走る

ゲストルームの受付までむかい、手続きを済ませると、ウキウキで彼が待つ部屋へと向かった


ひとみ「デイダラっ」

デイダラ「うぉっ」

ノックをして、扉を開けてくれたデイダラに飛びつくと、デイダラが体制を崩しながらひとみを受け止めた



デイダラ「おま……落ちつけ、、うん」

ひとみ「ふふ、…デイダラ〜」

デイダラ「随分ご機嫌だな、、うん、、」


くっついてくるひとみの頭をぽんぽんと撫でて落ち着かせた


ひとみ「だってデイダラが来てくれるの楽しみにしてたから、」

デイダラ「この前来ただろうが、、うん」

ひとみ「もう2ヶ月前だよ!?」

デイダラ「最近じゃねーか、うん…」


デイダラはここ最近、時たまひとみに会いに機関を訪れていた

およそ二年間放置されていたひとみは、デイダラと会えるのが嬉しくて嬉しくてたまらない

あからさまにそれが態度に出ていて、るんるんなひとみを見て、デイダラもため息をつく



ひとみ「…??どうしたの??」

デイダラ「はぁ、、、お前な…浮かれすぎだぞ、うん」

ひとみ「へ…」

デイダラ「その調子で仕事してっと…足元救われるぞ…?」

ひとみ「……はーい…」


デイダラにそう言われ、今日のトレーニングでミスを連発したことを思い出し、大人しくソファに腰を下ろした


デイダラ「今日も仕事だったのか?」

ひとみ「ぅん、トレーニングばっかりだけど」

デイダラ「ハッ、完全に平和ボケしてやがるな」

ひとみ「……戦闘部隊に配置されてたらミュット退治で忙しいだろうけど、、私は護衛だから、」

デイダラ「オイラが敵にいた頃の方が充実してたんじゃねーか?うん」

ひとみ「…充実…?充実か…」


「うーん、、」と腕を組んで考え込む



デイダラ「一々真に受けんなよ…」

ひとみ「…へ??…そういえば、デイダラ、よくお休み取れたね!忙しいのに」

デイダラ「あぁ。昨日まで遠征任務に出てたからな、うん」

ひとみ「……遠征任務??」

デイダラ「任務で遠くまで行ってたんだよ。今回は大分かかったな、うん」

ひとみ「……ほぉ。……デイダラ」

デイダラ「…ん?」

ひとみ「……デイダラて、…何のお仕事してるの?」

デイダラ「……何のって…」

ひとみ「………」

デイダラ「……色々だ。うん」

ひとみ「………」

デイダラのうやむやな回答に、ひとみがきょとん、、としてから不機嫌な表情をうかべる


ひとみ「またそれ」

デイダラ「…ぁ?なんだよ」

ひとみ「いつも教えてくれない」

デイダラ「…色々は色々だ。教えるもなにもねーだろ、うん」

ひとみ「む……」

デイダラ「…たく、何むくれてんだこの顔は」


デイダラはそういうと頬を膨らませて不機嫌そうにするひとみの頬をむぎゅと掴んだ


ひとみ「むぐ、」

デイダラ「良いから、お前は黙ってオイラの帰りを待ってろ。うん」

ひとみ「むむ、、、」

ひとみは無理やり口を閉じるように頬を掴まれて反論できず、肯定するように大人しくなった

ようやく口を解放されて、ひとみがぱくぱく口を鳴らすと、デイダラがひとみと向かい合うようにソファにドサッと腰を下ろした


デイダラ「それにしても、随分良い部屋だな、うん」

ひとみ「…ぅん、私も初めて見た。ゲストルーム」

デイダラ「そうなのか?お前の部屋より随分広いな、うん」

ひとみ「…私の部屋、大分ランク低いから…」

デイダラ「へぇー。お前が昼寝ばっかしてるからじゃねーのか?うん」

ひとみ「…な、なんでわかるの!?」

デイダラ「…んなもん容易に想像つくわ、、うん」

ひとみ「ほ…??」

デイダラ「……お前、今日はもうこの後休みか?」

ひとみ「ぅん!!」

デイダラ「……なら、お前もこっちに泊まっていけよ、うん」

ひとみ「いいのっ?」

デイダラ「おぅ。ベッドも随分でかいしな、2人でも狭くねーだろ、うん」

ひとみ「






















裸でベッドに横になり、寄り添う2人

一仕事終えたあとに、ひとみがデイダラの腕枕で少しうとうとしていたが、一緒にいることが嬉しいのか、きゅっと胸板にくっついた

ひとみがくっつくと、デイダラもひとみの頭をそっと撫でる

この前まで敵対しあっていた2人とは思えない、平和で、甘い時間をすごしていた

お互いそんな静かな時間をすごしていたが、デイダラがふと口を開ける



デイダラ「…ひとみ」

ひとみ「…ん…??」

デイダラ「……お前…オレの芸術、もっと見たいんだっけか?」

ひとみ「…ぅん。??見たいけど…粘土の無駄遣いだって、」

デイダラ「………」


ひとみがそうデイダラの顔を見上げると、デイダラは少し「うーん」とうなる


デイダラ「……携帯用に持ち歩く粘土は限られてるからな…うん」

ひとみ「……ぅん…」

デイダラ「……なら」

ひとみ「……??」

デイダラ「……次は…オイラの故郷に来るか?うん…」

ひとみ「………」


デイダラの言葉に、ひとみがしばらくぽかーん、と口を開けてから、ガッと起き上がる


ひとみ「いいのっ!!?」

デイダラ「…ぉ…おぅ」

ひとみ「っっっ!!行くっ!!」


今まで何度も「デイダラについて行きたい」とお願いしたものの、頑なに拒まれていたので、デイダラからの思いもよらない誘いにひとみが興奮した


デイダラ「…その代わり、、オイラの故郷は遠いから、休みが必要だ、うん」

ひとみ「大丈夫!有給休暇ほとんど使ったことないし、今暇だから!」

デイダラ「…お前ついにハッキリ言いやがったな、、暇って、、」

ひとみ「ハッ…!」

デイダラ「まぁんなこたわかってたが、、じゃ、決まりだな。うん」

ひとみ「うんっ!やったやった」

デイダラ「はしゃぐな、、それと…、オイラの故郷はココと大分生活が違う。あまり勝手なことはするなよ?うん」

ひとみ「わかった!言うこときく!大人しくする!」

デイダラ「ん、そうだな。うん。…それと、、」

ひとみ「ぅん!」

デイダラ「……いや、なんでもねぇ、、」

ひとみ「……???


デイダラが何かを言いかけて言葉を止めたので、ひとみがはてなマークを浮かべた
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