飛べない翼

□医療忍者2
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ひとみ「はぁ、、はぁ、、、」


久しぶりに能力の副作用で夜中中うなされていたひとみ

休んでる脳の中では、もう思い出したくもない光景が幾度となく振り返るされる





ユキコ『アナタは土影にはふさわしくない』



ユキコ『デイダラが本気であなたのことを選ぶと思ってる?何の取り柄もないのに』



ユキコ『いつか彼はアナタのこと捨てる』




デイダラ『邪魔だっつってんだよ。どいてろ』



デイダラ『岩隠れの中忍なら、それくらいの判断できてるぞ。…てめーは判断能力に欠けるって言ってんだ』



デイダラ『…そうだよ…、オイラは…ずっとユキコが好きだった…!!忘れられなかった…!!お前の言う通りだこれで満足かゴラァ!!』



ひとみ「…ッ!!!」



バッと身体を起こしてどくどくする胸を抑える

身体は汗びっしょり

デイダラと別れてから数ヶ月たつというのに

今でもこの苦しさからは解放されない


目を瞑るたびに、デイダラとユキコのキスを思い浮かべてしまい、苦しくて苦しくてたまらない






ひとみ「……デイダラ…」


今でもデイダラのことが好きで好きでたまらないのに

思い出すのは楽しかった思い出ではなく、忍界対戦の時でもなく、別れた時のあの言葉だった

ぼろぼろと止まらない涙を腕で拭いて、窓辺に飾ったデイダラからの贈り物を眺めた
































デイダラ「………」

ユキコ「デイダラ、お茶入れたわよ?」

デイダラ「………」

ユキコ「……デイダラ?」

デイダラ「……?なんか言ったか?」

ユキコ「だから、お茶入れたってば!」

デイダラ「…あぁ、、、…てかなんでいんだよ、うん」

ユキコ「いいじゃない!どうせ暇なんだから」

デイダラ「暇なわけねーだろ馬鹿が、、」

ユキコ「コラコラ、口が悪いぞー?」

デイダラ「……いいから、それ飲んだらさっさと帰れよ。うん」

ユキコ「結局飲ませてくれるんだから、優しいよねー」

デイダラ「…お前、、あんまうるさいと出禁にするぞ、、うん」

ユキコ「はいはい!お土産のどら焼き置いとくから食べてね」



勝手に土影部屋の客用の机でくつろぐユキコ

デイダラはそれを横目で見てため息をついてから、窓から見える雲を眺めた
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