飛べない翼

□土影
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病院での仕事終わりに、クロツチと待ち合わせてラーメンを食べに行くひとみ


ここ最近はデイダラが忙しさを増し、全く会えていないかわりにこうしてクロツチが構ってくれている



ひとみ「美味しいっ!」

クロツチ「だろ!?ここのラーメンは兄の一押しなんだよ」

ひとみ「ふーん!デイダラって案外食通だよね」

クロツチ「そうか?金あるから色んなところ行ってるだけだろ笑」

ひとみ「ほぇ…」


クロツチの言葉にきょとん、とするひとみ


クロツチ「で、最近兄とはどうなんだよ?笑」

ひとみ「ぅーん、、ずっと会ってないからなぁ」

クロツチ「兄もいよいよ土影業が板について来たからな笑、、それに、もう少しで5影会談もあるからよ、その準備で忙しいんだろ」

ひとみ「5影会談か……やっぱり土影様ってすごいんだなぁ、、」


ひとみはそうつぶいてちゅるちゅる麺をすする



クロツチ「そりゃ、里の統治だからな笑 あぁみえて」

ひとみ「







クロツチ「……なんだよ、元気ないじゃねーか。」

ひとみ「ぁ、んーん!色々考えてて」

クロツチ「どーせまた兄のことだろー?」

ひとみ「ぅ、、、」

クロツチ「お前それしか考えてないのな、、」

ひとみ「……そうだね、、、」


デイダラはこんな間にもしっかりと里のために働いているのに

なにしてんだか、、、とため息をつくひとみ



クロツチ「悩みがあるなら言ってみな?こう見えて兄とは腐れ縁だからな笑」

ひとみ「……ぅん、、」

クロツチ「……ん?」

ひとみ「……デイダラが遠いなーと思って」








クロツチ「てか、お前ら付き合ってんならもう少し自信もてよ…」

ひとみ「………へ…???」


クロツチの言葉に、ひとみがポカンとする


クロツチ「……付き合ってんだろ?」

ひとみ「……付き合ってないよ…??」

クロツチ「……はぁ!!!?」


ひとみの答えて大声をあげるクロツチ

数ヶ月前に自分をかばって負傷したひとみを、デイダラが抱きしめていたのを目にした

おまけに、かけつけた時の一瞬だが、2人はキスをしていたような感じだったし

なによりデイダラの涙を初めて見たので、てっきりさすがにもう2人は付き合っていると思っていたのだ



クロツチ「おまえら何ノロノロやってんだよ!?」

ひとみ「ぇえ!?の、ノロノロ…?」

クロツチ「とりあえずお前からさっさと告っちまえって!」

ひとみ「…わたし言ったよ…?」

クロツチ「なんて?」

ひとみ「…デイダラのこと、…好きって、、…でも…負傷してたし、聞いてなかったかも」

クロツチ「(いやその告白からのあの状態は絶対聞いてんだろ…)で、デイダラ兄はなんて返したんだよ?」

ひとみ「……なにも…」

クロツチ「はぁ!!?」

ひとみ「あ、でも…」

クロツチ「おぅ…」

ひとみ「……一回デートするかって言われて、、デートした…」

クロツチ「なら付き合ってんじゃねーか、、」

ひとみ「……そんな感じではない気が、、、それに、」

クロツチ「…??」

ひとみ「……デイダラはわたしのこと、好きな感じはしないし…」

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