課長に恋をする
□部下との一線
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俺は今
目の前の部下をなかせている
しかも仕事以外のことで
「っく、……ひっく…」
リヴァイ「……仕事戻れそうか…」
「ぅ………だめ…ですか……」
リヴァイ「…………」
「……三年間……ずっと想ってきました……全部、リヴァイさんに捧げるつもりですっ……」
リヴァイ「…………」
そう、これはたまに起こることなのだが、俺は今部下に告白されている
確か経理部のやつで、何度か飲み会で話したことがある
リヴァイ「…………悪い」
「っ……ぁの……理由…は……」
リヴァイ「…………お前は大事な部下だ。だが部下は部下だ。それ以上にも、それ以下にもするきはない」
「……っ…そ……ですか…すみませんでした……」
リヴァイ「……先に戻れ。仕事がんばれよ」
「っはい……」
そいつは泣きながら屋上をさる
こういうことが過去何度かあったが、何故後輩が俺をすくのかよくわからない
たまにきっかけをつたえてくるやつもいるが、そんなこと他の奴だってしてるだろ、大したことないだろと思うような理由ばかりだ
自分としては部下の間にはちゃんと一線をひいてるつもりだった
だがこういうことがたまにあると、自分の部下に対する振る舞いが間違えてるのではないかと思ってしまう
ガコッ
あの部下が帰ったとおもったら、ドアのところで缶かなにかを落とす音がした
ち、誰か隠れて聞いてやがったか
リヴァイ「……誰だ」
ひとみ「ぁ…ははは……こんにちは先輩〜今日はお日柄もよく…」
こいつか……
こいつは去年俺の直属の後輩だった
おっちょこちょいでまぬけで、どうやってこの会社に入ったのか調べたくなるくらいの馬鹿だ
だが根性はある
どんだけきつく叱っても、「やめます」とか言わずに泣きながら残業していた
俺はまあそんな根性をかって、こいつのことはわりと可愛がってきた
そのせいかこいつは異常なくらい俺になつき、犬みたいにくっついてくるようになった
リヴァイ「……なにしてんだ」
ひとみ「ぁは……先輩が屋上にあがってく姿がちらっとみえたので、飲み物を……」
リヴァイ「…………」
ひとみはそういって缶コーヒーをさしだしてくる
もう一本もってるところから、俺にかってきたのはどうやら本当らしい
その缶コーヒーをうけとろうとするが、先ほどの部下が告白してきたことを思い出し、こういうところが悪いのか?とおもう。受け取らずに追い払うべきなのか……
ひとみ「ぁ、先輩!これは下心はいっさいないので大丈夫ですっ」
リヴァイ「…………」
こいつ……
リヴァイ「……てめー…聞いてやがったな……」
ひとみ「ぇ⁉あ⁉なんのことですか⁉」
リヴァイ「……盗み聞きか。良い趣味してんじゃねーか」
ひとみ「った!いたいです先輩っ」