リヴァイと大人になる

□選択
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先輩に言われた意味がわからないほど、私は馬鹿じゃなかった






先輩は私に、先輩か見合い相手か、自分で生きてくか養われて生きてくか決めろと言ったのだ






ミナトさんとお付き合いしているのに、先輩がほしすぎる欲求だけで、間違いを犯すところだった。



このままでは、私もパパとおなじだ



自分の欲求をみたすための身勝手な行動



それをリヴァイ先輩がとめてくれた




私の中では、もうとっくに答えはでていた





問題なのは



ミナトさんに理解してもらうこと

そして

パパとちゃんと向きあって、理解してもらうこと



先輩に言われて一週間



なんて言おう。なんてきりだそう。理解してもらえなかったら



そう考えてびくびくして、なにもできずにいた



あれから先輩とのメールもぴたりとやんでしまった



考えすぎてにつまってる



またわたしは現実からめをそむけようとしてる。
パパに理解されないのが、怖すぎて





先輩に助けてほしい



一目でいいから、先輩をみたい






またそんな馬鹿なことをおもって、ついつい先輩の会社の前まできてしまった


もう少しで定時だ


もし残業でなければ、リヴァイ先輩の姿がちょっとでも



そんなことおもってエントランスをみていると、くいくいひっぱられる



ひとみ「…?あ……」

ナミ「やっぱり…見たことあると思った」



それは久々にみたナミさんの姿


ナミさんはうろうろするわたしをみかねてカフェテリアでカフェラテを買ってきてくれた。私より全然大人だ。一歳だけでこうもちがうわけない。私が子供すぎるんだ



ナミ「……リヴァイくんなら今日も残業よ。呼んでこようか?」

ひとみ「ぁ、いいですっ、ちょっと…姿がみたいな…と……」

ナミ「……はぁ、、あなたねー、ここ会社よ?お遊びじゃないの……」

ひとみ「……本当…そうですよね……ごめんなさい……」


本当に本当にそのとおりだ

だから意識がひくいとみんなに怒られるんだわたしは。どこまで馬鹿なんだ


ナミ「…リヴァイくんにきいたよ?あなたお見合いするんだって?」

ひとみ「ぁ…はい……」

ナミ「で、そのひとと結婚するの?」

ひとみ「………わかりません……」

ナミ「……はぁ……」


ナミさんはわたしがガキすぎて呆れてるのかため息をついた


ナミ「……一応また釘さしとくけど、わたしはいつだってリヴァイくんのそばにいるんだからね?」

ひとみ「ぁ…はい……ナミさんその……先輩とは……その……」

ナミ「あぁ聞いた?振られたよ、最悪」

ひとみ「……その…私がきくのもなんですが上手く…いかなかったんですか……?」

ナミ「……はぁぁ、、上手くいかないもなにもないよ、ひどいよリヴァイくんは、、」

ひとみ「え、先輩がなにかしたんですかっ……」

ナミ「……あなたのせいよ、もう、、」

ひとみ「ぇ、、」

ナミ「……やっと良い感じになって、ラブホいったらする前にやめられて置いてかれたわよ」

ひとみ「えぇ⁉ら、らららぶほ…に……?」

ナミ「……そ。なんでしないのってきいたら、理由もくだらないしさ」

ひとみ「……なんで…ですか……?」

ナミ「……おまえはひとみじゃないから。とか言われたー、、意味わかんない。私がひとみちゃんじゃないことなんてわかってるでしょ?てかんじよね」

ひとみ「え…………」

ナミ「……あぁ、思い出すだけでむかつく。私こう見えて身体には結構自身あるのよ?」

ひとみ「あ…はい……ナイス…バディーです……」

ナミ「あなたよりはね」

ひとみ「はぃ……」

ナミ「でも…おまえはひとみじゃないからできない。とかいって振られてさー、、あなたのせいよ?」

ひとみ「……すみません……」

ナミ「……あなたがどうするかしらないけど……あなたが別の人と結婚するならわたしがこっぴどく振られた意味……」

ひとみ「………はぁ……」

ナミ「……あなた……リヴァイくんのために…がんばろうとかおもわないの?」

ひとみ「……先輩……のために……」

ナミ「…………まあ…いいんだけどね」




先輩が


私のために、ナミさんと別れた


私のために、ナミさんとしなかった


知らなかった


私は先輩になにかしてあげたか


先輩のために、なにかしてあげたか。立ち向かったか


立ち向かわなきゃ


先輩のためなら


なんだってする


怖い部活の先輩にだって立ち向かったんだ


先輩が側にいてくれるならなんでもいい


例えパパに捨てられても








ひとみ「ナミさん……わたし……」

ナミ「……ん?」

ひとみ「……わたし……立ち向かいます‼がんばります‼」

ナミ「ぁ……がんばるの…」

ひとみ「はい‼先輩のためにがんばります‼これからも先輩のこと、同期としてよろしくおねがいします!ぁでも一線はこえないでください!」

ナミ「それは約束できないー」

ひとみ「は!なんだか元気がでてきました!ありがとうございます‼ナミさんとお話しできてよかったです!ぜひ今度お礼をさせてください!」

ナミ「あ、マジで?じゃあリヴァイくん一日かしてよー」

ひとみ「それはダメです‼」

ナミ「なんだ……」

ひとみ「私帰ります!お邪魔して申し訳ありませんでした」

ナミ「いーえ、良い休憩になったわ」

ひとみ「ナミさんは本当に大人なかたですね!素敵です!」

ナミ「……というかわたしもう24だし大人よ…?あなたも23でしょ…?もうちょっとしっかりしないと」

ひとみ「はい!がんばります!ナミさんみたいな女性をめがします!」



それからナミさんにしっかり挨拶して、会社を出る
ナミさんは最後までわたしにどんびきしてる様子だった
そりゃそうか…




わたしは走る



もうこの気持ちは止まらない。おさまらない



この勢いでミナトさんとお話しできたらよかったのに



でもさすがに電話で縁談をことわるのはまずいので、話したいとだけ電話でつたえると、ミナトさんが次の日に時間をつくってくれた
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