リヴァイと大人になる
□おもいあう
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ひとみとは横浜以来毎日メールを続けている
あいつには見合い相手がいる
メールをしている時、あいつはたまに見合い相手と一緒にいる
あいつのことだ
たとえ相手が好きじゃなくて、親から無理やりこぎつけられた縁談でも
あいつなら流される。俺がほっておけば
だがそれがあいつのためになるのかもしれない
どうすればいいかわからない
なにが正解か
ただあいつとのメールは癒される
あいつとのメールと勘付いてか、ナミがちらちら俺の震える携帯をみる
ナミ「彼女とよりもどした?」
リヴァイ「……戻してねえよ」
ナミ「……ずっと連絡とってるの、あの子じゃないの?」
リヴァイ「…………」
ナミ「……連絡くるなら脈ありでしょ?あなたも私を捨ててまであの子を選んだのに、なんでよりもどさないの?」
リヴァイ「…………ぺらぺらうるせえな、良いだろ別に」
ナミ「……振られた私の身にもなってよね」
リヴァイ「…………あいつは見合いで忙しい」
ナミ「え…………」
リヴァイ「……わかったらさっさと仕事しろ」
ナミ「……見合いって…なんで⁉」
リヴァイ「ち、うるせえな。あいつんちは色々複雑なんだよ。さっさと嫁入りして欲しいんだと。金持ちんちに」
ナミ「……どうするの?」
リヴァイ「……別にどうもしねえ」
ナミ「なんで?奪わないの?リヴァイくんなら…」
リヴァイ「……それはあいつのためにならねーだろ。全てはあいつ次第だ」
ナミ「………ふーん」
そうだ
全てはひとみ次第なんだ
今更俺がどうこうできることじゃない
ナミ「ひとみちゃんが結婚しちゃったらリヴァイくんどうするの?」
リヴァイ「……さあな」
ナミ「……私また狙っちゃおーかなー」
リヴァイ「……お前も暇だな」
ナミ「だって会社の他の女にとられるなら私だってがんばるよ」
リヴァイ「……別に俺は常に女を連れてるつもりはない。一生独り身でもかまわねえしな」
ナミ「え、…ねえねえリヴァイくんてさ……性欲とかどうなってんの?風俗とかいかないの?」
リヴァイ「行くかそんなとこ。汚ねえよ」
ナミ「じゃあどうしてんの?リヴァイくんて性欲ないの?」
リヴァイ「馬鹿言え。俺は人並みだ」
ナミ「えーー……ひとみちゃんと別れてからわりとたつけど、それ以来してないんでしょ?」
リヴァイ「……うるせえ」
ナミ「……ぬくくらいならいつでも付き合うけど?」
リヴァイ「余計なお世話だ」
ひとみ「先輩と遊びたいです」
ひとみがそう送ってきたので、金曜だということもあって会社終わりにひとみとあうことになった
会社をでると、会社の近くのカフェでひとみがねている。学生時代のときのことをおもいだした
俺は重い鞄をひとみの頭にのっけてひとみを起こす
ひとみ「ぁ、先輩……おつかれさまです…」
リヴァイ「ああ…。お前今日仕事は?」
ひとみ「今日はお休みでした」
リヴァイ「……そうか」
ひとみ「ちょっと待ってください。これ飲んじゃうんで」
リヴァイ「いや、ゆっくりでいい。コーヒー買ってくる」