リヴァイと青春2

□あさ
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目をさますと朝になっていたが、まだ雨はやんでいなかった

時計をみると7時前

目の前にはまだ熟睡してるひとみ

ひとみは何故か毛布から飛び出して寒そうにしてる。馬鹿

腕を伸ばして抱き寄せると、ねぼけてるのか暖かくて嬉しいのか嬉しそうにすりよってくる











昨夜は驚いた

最近ひとみと会う時間が少なくて、それでもひとみが何も文句いってこなかったのと、一年生の受け入れで忙しかったこともあり、正直助かると思ってしまっていた


イザベルのことは今でもどうしたらいいかわからない
突き放すわけにはいかねえし


だからひとみがイザベルのことを何も言ってこなくて、安心していた部分があった


ひとみと会った時にうめあわせするようにお菓子を買ってやったりしてやって


それでひとみへの気持ちはわかってもらえると馬鹿なことを思っていた



昨日ひとみから

「先輩キライ」

と言われた時正直焦った



俺もたいがい馬鹿だ

キライ。と言われてはじめてちゃんと彼女のためにちゃんとしようと思った


自分の中でひとみは絶対俺を嫌いにならない
という阿保らしい自信があった

それは間違えでもなく、ひとみは俺を嫌いになったわけではなくて好きだろう(現に、行為を終えたあとあいつはしばらく「先輩好きです、先輩好きです」とひたすら訴えてきたので俺が無理やり寝かしつけた


だが確実にひとみの俺へ対しての信頼が薄まってきているのを感じてショックをうけた


なんであんなにショックをうけたのか

自分でも謎なくらいだ
俺は俺がおもってるよりもこいつを好きになってるのかもしれない













とりあえず体をおこして、ひとみの身体に毛布をまきつけてやる


コーヒーをわかして、こいつが起きた時に喜ばしてやるために卵料理をつくりはじめた


これは機嫌取りではなく、ひとみがよく俺に言う、あげたいからあげる、だけだ


まだひとみは眠っている。
今日はあいつがなにもなければ二人でゆっくりしよう



そう思い、ひとみの寝顔をみて頭を撫でてやるとインターホンがなる


嫌な予感がする





イザベル「アーーーニーーーキーーっ‼」





嫌な予感は的中し、今もっともやっかいなやつの声がする

外で「アニキおきろーーっ」と馬鹿みたいにドアをたたいてきやがる。うるせぇ近所迷惑だ



ひとみ「…ん……にゃ……?」

不運なことにうるさいイザベルの声でひとみが目を覚まして目をこする

ひとみ「…先輩……なにか言いました……?」

リヴァイ「……寝てろ」


俺はとりあえずひとみの頭から毛布をかけておしこむ。中で「んぎゃぁぁ」と声がする


玄関にむかってドアを開けて瞬時に外に出てドアをしめる



リヴァイ「……朝からうるせえよ」

イザベル「おはようアニキ!朝飯くって大学いこうぜ〜」

リヴァイ「…………」

イザベル「……なんだよ」

リヴァイ「……俺は今日は休みだ。一人で学校いけ」

イザベル「えーー……じゃあ俺も休む!一緒にあそぼーぜ!」

リヴァイ「……一年のうちに単位とっとけ」

イザベル「……今日くらい良いだろ!」

リヴァイ「…………」



こいつは何言ってもきかない

とわかったのでやつの頭をひっつかんでハンジの部屋に向かい、インターホンをならしまくる




ハンジ「ん?やぁ〜おはようリヴァ」

リヴァイ「こいつ学校につれてけ」

ハンジ「……え」



さすがのハンジすら嫌な顔していたが、イザベルをハンジの部屋においかえして自室にもどる


とはいった瞬間玄関で、きょとん、、としてるひとみと目があった




リヴァイ「………おきたか」

ひとみ「……先輩、おはようございます」

あいつはそういってぺこりと頭を下げた


こんなとこにつったってるのに俺がなにしてたか聞かないということは、昨日のことからさっしているのだろう



リヴァイ「……よくねれたか」

ひとみ「はぃ。ぐっすりでした」

リヴァイ「…みたいだな。いびきがくそみてーにうるさかった」

ひとみ「…………えっ//そ、そんなごめんなさぃっ」

リヴァイ「冗談だ」


そういって顔を真っ赤にしてるひとみの頭をぽんぽんしてからリビングにむかう

「朝食にするか」と声をかけるとまたきょとんとしてやがる

コーヒーとさきほどつくったオムレツをだしてやると興奮した



ひとみ「先輩すごいですっ、天使すぎますっ」

リヴァイ「……よかったな」

ひとみ「はぃっ、ふわふわです、幸せです」


こいつはいつも全力でいろんな表現をつかって料理を褒めてくるから本当につくりがいがある



リヴァイ「……おまえ今日用事は」

ひとみ「?、今日はなにもないです。授業もないです」

リヴァイ「……俺も今日なにもない。…二人で映画でもみてゆっくりするか」

ひとみ「っ⁉…っはぃ」

リヴァイ「………ひとみが前言ってたやつ気になるからTSUTAYAいくか」

ひとみ「?どれですかねぇ、、」



それから2人で飯をたべてゆっくりしてから駅前のTSUTAYAにむかう





ひとみ「…先輩がみたいのどれですかねぇ、、」

リヴァイ「…サスペンスとかいってたきがする」

ひとみ「…これですかね?」

リヴァイ「いや、これは見たことあるから違うな」

ひとみ「ぅ〜ん……」


サスペンスの欄を二人で並んでみる
なんだかこういう時間は久しぶりだ。そういえば今年度に入ってからこいつとデートとかカップルらしいことを一度もしていない

昨夜こいつが暴れたのも当然だ



ひとみ「あ、先輩先輩、みてください」

リヴァイ「あ?」

ひとみ「先輩とみたやつです」

リヴァイ「?…ああ」



ひとみが指差したのは去年の秋頃にこいつと初めてのデートでみにいった映画で、新作のふだがつけられている



ひとみ「もうでたんですねぇ」

リヴァイ「…はええな。
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