リヴァイと青春

□文化祭
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文化祭当日


今日は本当は準備日だけど、うちの部活は準備日からライブをやるため今日からの三日間が本番だ




正直なにもするきがおきない



大学にいきたくない



文化祭なんかやっている場合じゃない





昨夜、文連の飲み会でお酒の力を借りて大好きなリヴァイ先輩に告白した





玉砕をこえた玉砕を味わった





気持ち悪い。

うざい。



まさかあそこまでいわれるのは想定外で



正直ショックすぎて今いつ死んでもいい





新学期になってから先輩との距離がぐいぐいちぢまって


正直もしかしたら、とおもってしまった


文化祭がおわったら先輩とあう機会も減る



言うならいましかないとおもって言った瞬間これだ





「ひとみ、これどっちにおいたらいい?」

ひとみ「あ、それは後で文連のひとと持ってくんでおいといてください」

「開始何時だっけ?」

ひとみ「12時には始める予定です」

「あれ、なんか電気きてなくない?電源つかない」

ひとみ「ちょっと聞いてきます」



みんなから色々きかれるけど耳にはいってこない


私の耳でずっとひびくのは、先輩が私を拒否した言葉だけ



わたしは先輩には気を利かせたり、色々がんばってきたつもりだ

接待だってほんとは大嫌いだけど我慢してやってきた

そんながんばってる姿を少しでもリヴァイさんに「できる後輩」と思ってもらえたら、


そんな下らない考えをもってた時期すらある



でもリヴァイ先輩は決してそんなふうには思ってなかった




誰にでも媚びへつらって、誰にでもくっついて、誰にでも好意を寄せる



いわゆるビッチだと思われてたのだ




思えばリヴァイ先輩の部活では、先輩に媚びへつらってるひとはいない



みんなリヴァイ先輩にひぃひぃ従っているが、それは心底先輩を頼りにしていて、信頼しているからだ


それは媚びへつらうのとはちがう




そんな良い後輩がたくさんいるリヴァイ先輩にとって



私が誰にでも媚びへつらうただのビッチ女とおもわれても仕方ないのかもしれない




頭の中ではそんなどうでもいい思考がかけめぐり、私の仕事の邪魔をする






ひとみ「すみません、305教室電気きてません」

「あーごめんまだ電気がまわせなくてさー」

ひとみ「……困ります、うちの部活12時からライブ予定なんです。スケジュール満杯なのでおされてもこまります」
「ごめんごめんもうちょっとまって…」

ひとみ「待てません。ライブできなかったら責任とれるんですか」

「え、、ひとみちゃんどうしたの笑」



気づくといっぱいいっぱいで攻撃的になっていた

いつもと違う私に周りの文連のひとはぽかんとしている



その中にリヴァイ先輩の視線もあるのかとおもうと吐き気がする



ひとみ「…とにかく、おすならおすで説得したいのですが、何時頃電気きますか」

「あぁ……ごめんね今とらぶっちゃってて、12時半にはなんとか」

ひとみ「……じゃあ12時半に開始するのでよろしくお願いします」


そういってぺこりと頭を下げて文連室をでる



また教室にもどって部員や先輩たちから文句や質問の嵐にあうのかとおもうと吐き気がする



教室と文連室をいったりきたりする



わたしだっていっぱいいっぱいなのに





「で、ライブいつできるの」

ひとみ「……半にはできる…と思います」

「思いますてさー、、皆んな練習してきてんだからしっかりしてよ、これでできなかったらどうすんの」

ひとみ「…いや、できないてことは」

「ちゃんと文連の人にいってきてよね」







「ごめん電気もうちょいかかるみたいなんだよねー」

ひとみ「あの…ほんとに困りますっ…12時半にはできるていったじゃないですかっ」

「いやこっちも大変なんだって、、だいたい準備日に無理やりつめこむからだよー」

ひとみ「…つめこんでないですっ、これでも余裕をもって…」

「とにかく、部員を説得するのもひとみちゃんの役目なんだから、がんばって」

ひとみ「…そんな、、」







「ねーまだできないわけ⁉もう13時半だよ?」

ひとみ「すみませんっ、急ぐように頼んでるんですけど」

「なめられてんじゃん?」.

ひとみ「そ、そんなこと…」

「もういいよ、俺が話に行くわ」

ひとみ「ぇちょ、ちょっと待ってくださいっ」




私が悪いからかよくわからないけど




何故か部活の先輩と文連の先輩が言い合ってる





「なんで電気こないんだよ、ちゃんとしてくれよ」

「だからこっちも必死で改善しようとしてますよっ、ひとみちゃんから聞いてませんかっ」

「うちの部員が二年だからってなめてんだろ、いいから早く電気まわせ」

「いやそんなこと言われても…」



ひとみ「ぁ、ぁの…先輩…電気そのうちきますよ、その間なんとかスケジュール練り直しますから」

「は⁉お前どっちの味方なんだよ」

ひとみ「いや、、味方とかじゃなくてほんとに無理なものは無理で、、」


「だいたいさ、スケジュール練り直すてなに、もう二時間もロスしてんだぞ?何人分の練習無駄になったとおもってんの」

ひとみ「そ、それはわかってます…あの…もしだめでもライブハウス借り直してやりなおすとか」

「は?それいくらかかるとおもってんの?おまえその金全部だしてくれんの?」

ひとみ「いや…それはみんなから1000円ずつとか徴収すればなんとか」

「あぁ〜ほんとお前使えない。だいたい今まで文連の仕事全部二年にまかせてきたけど、こんななんもできないのお前だけだぞ」

「ちょっと言い過ぎじゃないですか?笑」






なにこれ




なんでこんなことになってるの




なんでこうなっちゃったの





いろんな人のあいだで







がんばってきたはずだったのに







先輩2人の言い合いを周りの白い目が見てる


まるで私になんとかしろよと言わんばかりの目



そんな目を数えていると、リヴァイ先輩とハンジ先輩の姿がみえて


もう頭が真っ白








「お前さぁ………


誰にでも良い顔してんじゃねえよ」










先輩のその一言は私をパンクさせるには充分すぎた







「いいよ、もうお前はなんもやんなくて。前代未聞だけど文連の仕事俺が引き継ぐわ」

「え、ちょっといきなりはこまるんだけど、ひとみちゃんもなんとかいってよ」








ひとみ「………………もうやめます………………」







そうとしか言えなかった






次の瞬間には涙でなにもみえなくなって



文連室をとびだしていた
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