リヴァイと青春

□夏休みのあいつ
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夏はうざい


いつまでもないているセミとジリジリする太陽



正直ずっと家にいたいがそうもいられない



夏休みこそ実は生態部が活動しなくてはいけない時期で、学校で買ってるメダカだったりの様子をみにいかなきゃならない



家にいたところで学生マンションのここは隣の部屋のハンジが一々飯や菓子をねだってきてうざくてたまらない





とりあえずハンジよりも先に家をでて大学にむかう





大学までは徒歩15分ほどしかないがそれでも夏は暑さでだるくてたまらない






大学について部室棟のエレベーターのボタンをおす




「あれ?リヴァイさん?」


聞き覚えのある声が呼び止める


振り向くと予想通りアホヅラしたひとみがギターをしょってつったっている


リヴァイ「なんだよおまえか」

ひとみ「私ですみません」


ひとみはそういってへにゃりと笑うと、俺の隣に来て「こないですねぇ」とエレベーターの階数を表示するランプをみる



エレベーターがまだ来ないことを確認するとすぐ後ろの自販機を眺め始めた




ひとみ「リヴァイさん熱いです。のどかわきました」

こいつはハンジなみに俺にたかってくる


リヴァイ「…なんか買えばいいだろ」

ひとみ「う〜んどれにしましょう…」


どうやら今回はおごらすきはないらしい

本当に喉が渇いているのが、肩にかけていたリュックから財布をとりだし小銭をあさってる



ひとみ「リヴァイさんのおすすめはなんですか」

リヴァイ「……好きなのかえよ」

ひとみ「…決められないです…」

リヴァイ「そうかよ…」

ひとみ「……午後の紅茶無糖とかどうですか」

リヴァイ「……悪くないな」


こいつは不思議なことに俺の好みをよく当ててくる




リヴァイ「…おい、エレベーターくるぞ」

ひとみ「あ、待ってください〜」

リヴァイ「…はやくしろ」


エレベーターがついてボタンを押して待っててやると、

リュックとギターをいそいでしょいなおしてぱたぱたはしってくる



リヴァイ「…そんなもんもってよく潰れねぇな」

ひとみ「重いですよー。暑いし重いです」


ひとみはそういって午後ティーのペットボトルをあけて口をつける



ひとみ「先輩部活ですか?」

リヴァイ「…それ以外なにがあんだよ」

ひとみ「…ほい」


こいつは冷たくあしらってもいつも平気な顔をしてる


ひとみ「あ、わたしここです」


エレベーターがとまり、ドアがゆっくりあく



ひとみ「先輩」

リヴァイ「あ?…っ」


ボタンをおしてドアを開けてやると、首にヒンヤリした感覚があたる

びっくりしてみるとひとみが首に買ったばかりの午後ティーをくっつけてきた


ひとみ「あげますっ」

リヴァイ「あ?」


ひとみはそういうと午後ティーを押し付けてきてエレベーターをおりる


ひとみが降りると同時にドアがゆっくりしま


ひとみ「あ、間接キスですっ」


最後にドアの隙間からそういって笑う馬鹿面が見えた


リヴァイ「……びっくりしたじゃねぇか馬鹿」


つい呟いて、まだヒンヤリした午後ティーに口をつけると、それは甘くない、俺好みの味だった
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