リヴァイと青春

□夏休み直前
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世間でいう夏休みは人々を陽気にさせ、最高にハイな気分にひたらせる



今片想い中のわたしにとっては全く迷惑な話でしかない



学校がなければリヴァイさんと会うことすらできないのだ




リヴァイさんは大学でも結構有名人で女子からはそりゃあもてる



ただ気難しくて人をよせつけないオーラをもっているのでみるだけで諦める女子がおおい



わたしも去年はそんな女子のひとりだった



正直去年はかっこいいなー、でもこわいなーとおもう程度だったリヴァイさん



今年になって文連にはいったわたしは、リヴァイさんと関わる機会がふえた



最初は思った通り怖い人だとおもって、話す機会があるたびにびくびくしてた



気づいたらリヴァイさんに暴言吐かれたり暴力されたりするのが心地よくなって



なんだかんだ私がヘマしても見捨てないリヴァイさんの優しさにきづいてしまった





文連のおかげで連絡先を交換したりできて


優しくて面倒見の良いリヴァイさんは私がコピーカードをなくしたり、授業のプリントをすべてなくしたりしても面倒をみてくれる




前期が終わる頃にはリヴァイさんとの絡みもなんとなく慣れてきて、朝あった時には挨拶して一緒に学校にむかったりするときもある


なんて幸せなんですか神様



と思うといつもリヴァイさんには綺麗な女の人がやってきて私の自信は一瞬でくずれさる




特にリヴァイさんと同じ部活にいるペトラちゃんは相当スタイルが良くて可愛い


しかも私と違ってもてる


うちの部活にもペトラちゃんを狙っている男子がいるくらいだ




と、そんなことを考えていると噂をすればなんとやらでリヴァイさんとペトラちゃんの姿が見えた




ペトラ「リヴァイさんっ、夏の活動のことなんですけど…」

リヴァイ「…あぁ」


あの二人は部活動が二つも一緒で

そりゃあ二人でいる時間も長い

二人は付き合っている。という説もあるくらいだ




会話の内容から、ペトラちゃんは夏休みも先輩と会うことができるのだろう。本当にうらやましい




ペトラちゃんと先輩が夏休みに距離を縮める中、わたしは部活の人と練習したり、接待ばかりの合宿にいったり、地元の友達と適当にはめをはずすのだろう



大学二年にもなって、今年の夏も色恋沙汰はなさそうだ……




そう思いながら、生活課に向かい合宿でつかうバスの手配をすすめる
合宿の企画申し込みはもちろん全部わたしと他の同期何名かでやっていて、正直部活関連では憂鬱なことしかない……




ひとみ「…………はぁぁ…」


リヴァイ「…………随分わざとらしいため息だな」

ひとみ「えっ、先輩っ」




きづいたら隣にちょうどいま想っていたリヴァイ先輩がいた

ほうだいにため息をもらしたのをきかれてしまった




ひとみ「先輩何用ですか?」

リヴァイ「夏休み中の教室の申し込み。お前は

ひとみ「合宿のバスの手配です……」

リヴァイ「……合宿もお前がやってるのか」


先輩は少し驚いた顔できいてくる

私にとってはそれが普通なので、なにに驚いてるのかよくわからない



ひとみ「あ、はい……私がやってます……だいぶめんどくさいです」

リヴァイ「……お前んとこの三年は何するんだ」

ひとみ「え……三年生はライブに集中するんですよ」

リヴァイ「……仕事は?」

ひとみ「はぁ……仕事……ライブの準備とか…は……」

リヴァイ「……確かお前の部活は文連に参加してるのお前だけだったな。…合宿も一人でやってるのか」

ひとみ「……合宿はまあ同期が何人か手伝ってくれてます……さすがに予約とか集金とか、お酒の発注とか全部わたしやったらミスりそうなんで笑」

リヴァイ「………………ち」

ひとみ「え、先輩……?」

リヴァイ「……確かにお前に集金とか任せるとか恐ろしいな」

ひとみ「えっひどいですう……」




お互いに書類を受理してもらって、生活課を後にする
私がちんたらどうかけばいいかわからない書類を、先輩が書き方を教えてくれて助かった
し、先輩の書類はとっくに受理されてたのに私のが終わるまで待っててくれて
先輩は本当に優しい

生態部がうらやましくなる
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