リヴァイと青春

□ぶんかれんごうかい
1ページ/2ページ




今日は今年度の文化連合会、予算報告会議の日らしい


4限おわりのおれたちは大講義室の前に集められてる


どうやら毎年開催されるこの会議は、部員最低10名が出席しなくてはならず、しかも三時間に渡るつまらない会議ということで先輩たちもだるいだるいと何日も前から話していた



どの部活でも一年が出席するのは暗黙の了解らしいが、うちの部ではそんなしきたりがなくともリヴァイさんに逆らうのは恐ろしすぎて一年どころか二年も真面目に集まってきている


むしろ授業をさぼるきっかけにするやつもおおい

さっきコニーが授業をさぼるために出席しようとしてたが、リヴァイさんにばれておいかえされていた



ハンジさんいわく「本当につまらない会議だからお菓子や漫画を隠してもってきたほうがいい」とのことで、さっき先輩たちと一緒にお菓子をかいにいった



俺たちにとっては、部活にはいってから初めて他の部活のひとたちと同じ場にいるイベントで


他の部長たちとなにやら確認するリヴァイさんとハンジさんはいつもより頼もしく見える




やっと準備がおわったのか、大講義室にとおされ、ハンジさんの指示で席に座る




席に座ると、ちょうどこのあいだうわさをしていた女の子が走ってきた。確かひとみさんだったか


ひとみ「ハンジさん〜;」

ハンジ「お、ひとみじゃん〜どうしたの?」

ひとみ「あの、申し訳ないんですけどーー、、うち出席人数がたりてなくて、生態部が余ってるてきいたんで一人貸してもらえませんかね〜」


ひとみさんは手をあわせてぺこぺこハンジさんにたのむ



ハンジ「あ、いいよいいよ…じゃあ。あ!エレン〜」


この前彼女の話をしてたからだろうか、ハンジさんが俺に交渉してくる


ハンジ「悪いんだけど、軽音楽部のほういってあげてくれない?会議中はどうせお喋りできないから、ミカサとかと離れても支障はないんだけど、、」

ひとみ「おねがいします〜っ」


ひとみさんは一応初対面だが、一年である俺にも深々頭を下げてくる




エレン「あ、俺でよければいいですよ」

ひとみ「ほんと⁉たすかる〜っ」

ひとみさんはそう目を輝かせるとさっそく俺のてをひっぱってきた

席を立つとミカサがなんかごちゃごちゃいっていたがそれよりひとみさんが小走りでひっぱっていくのでついていった



軽音楽部の席に座ると、ひとみさんが隣にかける。この前一方的にひとみさんのことをしったので、なんだか不思議な気分だ

ひとみ「ごめんね〜、いきなり一人でこっちくるのやだよね」

エレン「あ、いえ大丈夫です!」

ひとみ「一年生?名前なんていうの?」

エレン「…エレンです」

ひとみ「エレンね!おぼえた!」


ひとみさんは気遣ってか自分の部の部員とは話さす、俺に話しかけてくれた

「名前覚えるの得意なんだ〜」とにこにこしている


ひとみ「この会議ほんとつまんないんだよ」

エレン「先輩がたからききました、」

ひとみ「生態部はえらいねー、それでも出席率たかめで。うちはだめだめ笑」

エレン「うちは部長が鬼なんで、、」

ひとみ「あーたしかにねー笑」


なんとなくリヴァイ先輩のはなしをもちだすとひとみさんは笑う



ひとみ「うちはリヴァイ先輩みたいに厳しい人いなくてたるみまくってるんだ〜」

ひとみさんから「リヴァイ先輩」と名前がでるとなんだか意識してしまう


エレン「ひとみさんはリヴァイさんと仲良いんですか?この前二人で帰ってるのみたんですよ」


なんだかこの人なら直接きいても害はない、と感じて大胆にきいてしまった


ひとみ「あー月曜日かな?あの日はね、ちょっと仕事で用があって、、仲良いかはわかんないやー」

エレン「そうなんですか、なんかリヴァイ先輩の彼女さんなのかな、ておもって笑」

ひとみ「私が⁉ないない!リヴァイさんはねー競争率高いから」

エレン「なんかお似合いだなておもっちゃいました」

ひとみ「えーそれは嬉しいなぁ笑」


ひとみさんはなんだか先輩てかんじがしなかった(失礼だけど

会議中も結局小声ではなしてくれたり、紙で絵しりとりしてくれたりして俺がいやすいようにしてくれた


途中でなんどか見回りの文連のひとに「しー…」と声をかけられては「すみませーん;」と謝っていた


だるい三時間の会議もあっというまにすぎ、大講義室ががやがやする


アンケートをまとめ、周りの人が伸びをしたり立ったりする中、ひとみ先輩は「この後めんどくさいなー;;」と呟いていた


ひとみ「エレン今日はありがとね!ほんとうに助かりました!」

そういってまたぺこりとあたまをさげる

エレン「あ、いえ!楽しかったです」

ひとみ「ほんと?ならよかったー」

ひとみさんが「出口まで送るよー」と大混雑の大講義室の出口までついてきてくれた

ちょうど生態部がぞろぞろ出口にでてきたとことでくわす


リヴァイ「おいエレン、出欠してからいなくなれ」

エレン「あすみません…;;」

ひとみ「ごめんなさいわたしが借りちゃったんですよー;」

リヴァイ「俺の後輩をつれてく場合は俺に一言こえかけろ馬鹿」

ひとみ「ごめんなさーい…」

ハンジ「私がちゃんと許可したからいいんだよひとみ笑」



とりあえずリヴァイ先輩が「もう帰っていい」と部員を解放した


「先輩たちはどうするんですかー?」ときくと、部長のリヴァイ先輩、副部長のハンジ先輩、会計のミケ先輩は後片付けと反省会があるらしい


ひとみ「あ、エレンエレン」

エレン「何ですかひとみさん?」

ひとみ「これあげるー、ピュアグミー今日のお礼ね」

エレン「え、いいですよ!」

ひとみ「いいからもらってもらって、私のせいでリヴァイ先輩におこられちゃったし」

エレン「いや、それはひとみさんもなんで」

ひとみ「わたしは慣れてるからへいきー」

ひとみさんはへらへらしながらピュアグミのレモン味をわたしてくる

向こうからリヴァイさんが「てめぇまた居残りにさせられるぞ」とひとみさんをよびにきたのでひとみさんはリヴァイさんにくっついていった



ひとみさんからもらったピュアグミをなめるとなんだかあまずっぱかった
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ