課長がすきです

□戸惑う
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エルヴィン「この度、台湾勤務より戻ったナミだ。」

ナミ「台湾勤務から戻りました、ナミです。三年間台湾にいたので、初めましての方も多いですが、よろしくお願いします」




営業部の朝礼



営業部全員の前に立ち、頭を下げて挨拶するのは同期であり、俺の元婚約者のナミ



あいつと何故別れてしまったかというと、長い間少しずつたまった互いの不満からあった
いや、簡単にいうと互いに大人すぎた

俺もナミも、当時の同期の中でトップにたつ存在だった
互いに上部から期待され、かなりの仕事量をまかされたし、それを二人でサポートしつつのりこえていたら、仲間という絆が生まれ、それが気付けば恋人という絆にまで発展していた
共に困難を乗り越えてきた俺たちは、互いのことを理解していて、不満があっても口に出さないようにしていた
気付けば互いの間に距離がうまれていて、俺たちはそれを埋めるかのように婚約した
その後、俺はドイツに転勤し、最初の頃はそれこそ、付き合いたてのカップルのように連絡をとっていた
しかしあたりまえたが、物理的距離ではなれていて、しかも互いに忙しい俺たちにそれを続けることはできなかった
気付けば連絡をとると毎回喧嘩するか、冷めていてすぐに切ったり、ナミが泣くかのどれかになっていて

自然に感じていた

結婚するのは無理だと


それでも、なんとか互いの関係を取り戻すために、俺は全力で働き、一年はかかるはずのドイツ勤務を半年で終わらして帰ってきた
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