課長がすきです

□なつ
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夏はうざい




じりじりてりつける太陽




べたべたする空気




浮かれておちつきのない社員たち





良いとこがほぼゼロだ






8月には入ってない今はまだましだ
夕方になるとやっと涼しくなって風邪がきもちい

俺は残業をおえて、エルヴィンに「待たせてるから先に失礼する」と告げエレベーターで地下の駐車場にむかう

自動販売機で缶コーヒーと、あいつのぶんのコーラを買い、車の前でタバコを吸いながらやつをまつ

LINEをひらくと、先ほどやつに送った「今おわった」というメッセージに既読がついているため、おそらく今日はすぐにくるだろう

予想通りやつはパタパタ出口からかけてくる




ひとみ「先輩おつかれさまです」

リヴァイ「ああ。待たせて悪い」

ひとみ「大丈夫です!本読んでたらあっというまでした」




あいつとはこいつのこと

これでも一応俺の女であり、部下でもある




リヴァイ「やる」

ひとみ「……ぇ、いいんですか⁉」

リヴァイ「…待たせた詫びだ」

ひとみ「先輩天使ですっ」

リヴァイ「そうかよ…。悪い、これ一本吸ってからでいいか?」

ひとみ「はい‼」


先ほどかったコーラを軽く投げて渡すとそれをキャッチして「つめた〜い」と頬にくっつけている

それからプルタブをあけて隣でごくごくコーラをのむひとみはそれだけで幸せそうだから羨ましい



リヴァイ「…あんま一気に飲むとひえるぞ」

ひとみ「走ってきたんで今めちゃくちゃ熱いです」

リヴァイ「……夜はまだ気温低いから、そんな肌だすな。風邪ひくぞ」



最近のひとみは夏仕様になったのかわりと袖が短めの白いTシャツに黒い7部丈のスキニーを合わせてる


去年夏休みにL.Aに旅行にいってたこいつは帰ってきた時にうざいくらい俺に写真をみせつけてきた
本人は嫌みとかではなく、ただ気持ちを共有したいだけなのだろうが、ほぼ連休がとれない俺にとっては完全なる嫌がらせでしかなくうざかったからよく覚えてる
その際に夏のプライベートのひとみを写真でみたが、かなり肌を露出させていて、やはり普段のはいわゆるオフィスカジュアルという格好なんだろうと感じた
当時はその写真をみて「こんな馬鹿でも、案外オフィスカジュアルとかは気にできてるんだな」くらいしか思わなかった



が、こいつが俺の女となった今、俺が考えていることは今年からこいつの露出を控えさせることだ




リヴァイ「…シートベルトしたか?」

ひとみ「はい。っと、ちょっと待ってください携帯が…」



車の座席で奥に携帯を落としたひとみがグッとかがんで手を伸ばす

オフィスカジュアルな今でもかがむとちらちら胸の谷間がみえる。シートベルトが谷間をしめつけるので尚更強調される

そう、こいつは馬鹿すぎてあまりそういうことを気にしない。

正直今隣にいるのが俺でなく別のおっさんとかだったら絶対のぞこうとするぞその先を



ひとみ「とれた!先輩出発して大丈夫です!」

リヴァイ「…………」

ひとみ「……先輩…??」

リヴァイ「……いくか」



俺がじっと睨むとこいつはぽかんとしやがる。あんまプライベートでこいつに色々指図したくないから口には出さないが、注意したいことが多すぎる…
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