課長がすきです
□課長とあのこ
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俺は今年の四月からこのアタックタイタンコーポレーションに入社した
4月は研修がほとんどで、社会人としての基礎を学ぶ合宿があったり、座学だったりで過ぎていった
5月になると配属先が決定し、俺は横浜支店の営業部に配属がきまった
仲良かった104期のメンバーはばらばらになり、横浜支店に配属されたのは俺とジャンとアニくらいだ
たまたま同じ会社に入ったミカサと、仲が良かったアルミンは本社の総務に配属されたのでしばらくは会えそうにない
横浜支店は、営業部が他のどの支社よりもずば抜けてすごいらしい
それはエルヴィン部長と、その右手との言われているリヴァイ課長の実績がすごいかららしい
俺は営業部の中でも、リヴァイ課長ひきいる営業第二課に所属された。
ここの課は今年リヴァイ課長が課長となり、リヴァイ課長がじきじきに選び抜いたメンバーで構成されているため「特別作戦班」と裏で呼ばれている
そんなすごい課に配属されてしまった俺は、5月こそひいひい言いながら先輩たちについていった
リヴァイ課長は厳しくてやばい。という噂が配属前に盛んになっていたため、配属表をみた瞬間血の気がひいた
実際リヴァイ課長とあってみて、第一印象は若すぎてびっくりした
支店をほぼ支えている男ときいていたので、もっとおっさんだと思っていたのに、すごく若くてしかも身長は俺より小さい
しかし厳しさは話に聞いたとおりで、俺は初日から怒鳴られ、罵倒され、最終的に蹴られた……(パワハラだろ
でも周りの先輩に「あれがリヴァイさんだよ、そのうち慣れる」といわれ、がんばってついていった
するとわかったのはリヴァイ課長が実はすごく面倒みがよくて部下想いだということ
自分の抱えている案件は残業にまわして、俺の営業についてきてくれたり、他の部下の面倒も平等にみてる
一回俺がミスしてしまったとき、課長が一緒に先方まで付いてきてくれて、頭まで下げた時は涙が出た
そんなこんなで俺はリヴァイ課長をすごく信用しているし、誰よりも尊敬している
他の先輩たちがリヴァイ課長にすごい信頼を寄せているわけが、この一ヶ月でよくわかった
リヴァイ「おいエレン、報告書は終わったのか」
エレン「いまやってます!あと10分もあれば」
リヴァイ「遅い。3分で終わらせろ…。定時には帰れよ」
リヴァイ課長はあまり社員に残業させるなと上から言われているらしく、いつも俺たち(特に新入社員の俺)を早く帰らせようと定時30分前にはせかしはじめる
エレン「課長おつかれさまでした。お先に失礼します」
リヴァイ「…ああ」
報告書を提出して、帰る支度をして課長に挨拶する
課長は書類に目を通しながら適当に返事をしてくる。忙しそうだ。きっと今日も夜遅くまで残業なのだろう
ペトラ「あ、エレンまって!良かったらこのあと飲みに行かない?」
エレン「ペトラさんお疲れ様です。俺もいいんですか?」
ペトラ「もちろん!今の所オルオとエルドと…あとハンジさんもくるって!第三課の!」
エレン「いきますいきます!」
うちの課は社員同士が仲良くて、よく夕飯だったり飲みだったりにいく
先輩たちは俺にすごくよくしてくれて、叱る時はしかるし、でもそのあとは必ず飲みにつれてってくれてフォローしてくれる
(前に俺が皆んなの前でリヴァイ課長から怒鳴られた時なんか居酒屋で散々励ましてくれておごってくれた
おかげで俺はすぐにこの支店に馴染むことができた
俺たちがいつも飲みに行くのは、最寄駅の近くの居酒屋
うちの会社の社員は常連ということもあって、いつもおとうしを豪華にしてくれたり、なにか一品サービスしてくれたりするのだ
オルオ「最近ようやく営業マンがかたについてきたな、エレンよ」
エレン「いや、まだまだです…」
ペトラ「こら、偉そうにしないの!それに何その喋り方…まさかリヴァイさんの真似…?」
オルオ「ふ…ペトラよ……俺の尻をしくにはまだ」
ペトラ「はいはいうるさい」
エルド「でもほんと、エレンがはやくうちに慣れてくれてよかったよ」
エレン「皆さんが良くしてくれたおかげです!まだまだ迷惑ばかりかけてますが…」
オルオ「だいたい、リヴァイ課長がつきっきりになって指導してくれてんだ、これくらいの成長は当然だろ」