あいであ
□カフェ
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ひとみ「はぁ、、外は冷えますぅ〜」
寒そうに体を震わせて手をこすりながら店に入ってきたひとみにホットのミルクティーをだしてやる
きゃんきゃん喜ぶそいつに、「今客いるから後でたな」というと、
「私もお客さんですよ〜?」と口をとがらせる
いつも金払わねぇくせに…
俺の店は夜中になると客足がます
この近くに夜中までやっている店が中々ないからだ
客が次々だしてくる注文どおり、酒やつまみを作って運ぶ
時刻は深夜1時を回り、ひとみが店にきてからあっというまに二時間もすぎてしまって
空いた皿をさげつつ、やつのほうに目を向けるとカウンターに頭をつっぷしながら寝ているので、店の奥からブランケットを持ってきて肩にかけてやる
今日はわりと客がいるほうで、こいつを二時間もほったらかしてしまった
深夜2時にやっと客がいなくなる
なんとなく今日はもうこないだろうと思い、店の看板を「close」にした
以前に比べ、ここ最近はかなり客足が増えた
それは完璧に、目の前で眠っているひとみのおかげだ
そのことに感謝しつつ、頭を撫でると気持ちよさそうに口角を上げた
ひとみ「………ん、……あれ…?お客さんは……?」
リヴァイ「帰った。今日はもう閉めた」
ひとみ「ふぁ、、そうですか、今日も繁盛したみたいで良かったですねぇ」
リヴァイ「あぁ」
洗い物を終え、締め作業の最後の確認をしているとひとみが目を覚ました
リヴァイ「……なんか食うか?」
ひとみ「……ぁ、でも、洗い物すませたんじゃ…」
リヴァイ「ここのはな。…うちくるかってことだ」
ひとみ「……行きます!」
そういうとバタンと椅子から立ち上がり、コートを着るひとみ
かかっていたブランケットを丁寧にたたみ「ありがとうございます」と俺に返してきた
頭をぽんぽんしてから、俺のマフラーを首に巻きつけてやった
それから店の戸締りをして
寒い中2人で夜道を歩く