ただ課長のそばにいる

□特別な後輩
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リヴァイ「ペトラ、この前の案件はどうだ。受注とれそうか」

ペトラ「はいっ!このままだと大丈夫そうです!」


リヴァイ「エルド、有給大丈夫だったか?」

エルド「あ!はい!大丈夫でした!ありがとうございました!」


リヴァイ「オルオ、デスクは定期的に掃除しとけよ」

オルオ「はい今日終わったらしますっ!」


リヴァイ「おいエレン、報告書」

エレン「はい!書いてあります!」





これは皆んな俺の部下たちだ


どいつもこいつも、まだまだだめな点もあるが、どいつも野心家で貪欲で、俺にとっては自慢の部下で、どの課にもどの部署にもまけないとおもう




リヴァイ「おい」

ひとみ「…………」

リヴァイ「……おいひとみ」

ひとみ「…………」

リヴァイ「……おい無視か良い度胸だな」

ひとみ「いてててててっ、せ、先輩いたんですかっ」




ちなみにこいつも俺の部下

というより、俺の後輩だ




リヴァイ「なにしてる」

ひとみ「あ、お勉強ですっ、先輩は?もう出勤ですか?」

リヴァイ「……まあコーヒーのんで新聞読んでから…」

ひとみ「そうなんですか!よかったら隣来てください!というかお荷物お預かりしますのでどうぞコーヒー買ってきてください」



出勤時間よりかなり早く会社についたので、1Fについてるカフェテリアで休んでからオフィスにむかおうとしたら、ひとみがカウンター席でなにかしていた



こいつは俺の後輩だが、さっきのやつらと一味違う


だいたいのやつは俺の元で半年もやってれば勝手に独り立ちできるくらいに成長して、気付けば俺が手を貸さなくてもなんでもこなすようになってる


だがこいつは違う
俺の後ろを犬みたいにくっついてきてたからか、こいつはいつまでたっても頼りないし、面倒みてやらないと、と思ってしまうようなやつだ


そんなこいつは


まあ周りと差をつけるつもりはないが、俺にとって特別な後輩でもある。ここまで手をかけてるのだから無理もないと自分でもおもう




リヴァイ「……最近やけに勉強熱心だな」

ひとみ「はいっ、だってわたし、先輩が自慢する1番の後輩になるんですっ」

リヴァイ「……そういや言ってたなそんなこと」

ひとみ「え!ひどいですうちゃんと待っててくださいよ」

リヴァイ「……はいはい」



コーヒーをすすりながら新聞をひろげ、横目でひとみをみると一生懸命製品の勉強をしている

たしかあれは入社の時にくばられるやつだな



リヴァイ「……そんなもんまだ持ってたのか」

ひとみ「あ!これはミカサにもらいました!」

リヴァイ「なんだあいつか。お前また後輩から…」

ひとみ「はい!ミカサは頼りになりますっ…」

リヴァイ「…………」




なんというか

ひとみは本当に仕事ができないやつだ
それに馬鹿だし、ガキだし、会社中のやつがこいつをそう思ってるだろう


だが俺にとって


ひとみは既に自慢の後輩だ。それはきっと、他の奴らには理解できない



ひとみは誰彼構わず、人を尊敬する

人の良い面を掘り出す

それは後輩だろうが関係ない

普通のやつなら、意地をはってでも後輩に頼ったりしないところを、ひとみはいともかんたんにそれをする


ひとみ「ミカサはすごいんだよー、このマニュアルも、ぜーんぶ覚えてるの!」


しかもなんの意味もなく、その自分がみつけた良い面をいろんな奴に伝える


そういうわけでこいつがいるとみんな気分をよくするし


こいつが馬鹿してもみんなこいつをかばう


最初は「こいつプライドないのかな」とか思ったが、プライドどうこうではなく、単純に人の良い面をみつけて、素直にそこを尊敬できることはすごいと俺は思う






リヴァイ「……そろそろ行くか」

ひとみ「あ、そうですね!」


荷物をまとめて、ひとみとオフィスにむかうエレベーターにのる




ひとみ「………おはよっ」

「あ……おはよう…」




こいつの自慢できるところはここにもある



内気な仲間の顔をのぞきこんで、挨拶をするところ。周りをよくみてるところだ




ひとみ「元気ー?」

「あ……元気……そっちは?」

ひとみ「ぇへへー元気ー」

「だよね……じゃ、また……」



ひとみ「……今の同期なんです!」

リヴァイ「そうか
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