ただ課長のそばにいる

□気になる人
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ひとみ『こんなふうに……』






きっかけとはおもしろい




あの日ひとみさんが電車でふわっと俺の頭に触れて、優しく撫でた瞬間……




多分俺は恋におちたんだと思う





あの日からひとみさんがやけに目に付くし、気になってしまうし





ひとみさんからもらったグミだったり

ひとみさんがいつものんでる飲み物だったり

ひとみさんがいつも食べてるパンだったり


気づくと手にとってしまう







ミカサ「エレン……珍しいね…メロンパン……」

エレン「え……そうか?俺もたまにはこういう甘いのが食いてえんだよ」

ミカサ「そう………」



いつも食堂のCランチを食べているのに、コンビニのメロンパンを食べている俺を不思議におもってくるミカサ

ほんとこいつは勘が鋭い……





ひとみ「ぁ、先輩おはようございます」

リヴァイ「……ああ」

ひとみ「……あ!Aランチですか?さすが先輩ですぅ」

リヴァイ「…………」

ひとみ「……さすが先輩です!」

リヴァイ「うるせえな聞こえてんだよ。そうだなAランチだてめーじゃ手が届かねえだろ」

ひとみ「先輩が自慢!珍しいですっ」

リヴァイ「……ち、うるせえ」





少し離れたところでひとみさんがまたリヴァイ課長にちょっかいかけてる





ひとみ「あ‼酢豚ですっ」

リヴァイ「一々うるせえなお前は」

ひとみ「酢豚うらやましいです…」

リヴァイ「そうかよ」

ひとみ「……酢豚、酢豚……」


ひとみさんがあまりにしつこいからか、リヴァイ課長は箸で酢豚をはさんで、ひとみ先輩の前にもってく


まさか、あ〜ん……パターンか⁉


とおもいきや、ひとみさんがちょっと口を開けた瞬間に、橋をひとみさんの口に突っ込んだ



ひとみ「ふぐっっ」

リヴァイ「どうだうまいか。よく噛めよほら」

ひとみ「しぇんぱぃはひっ、はひっ!」

リヴァイ「あ?」

ひとみ「っっ……はし!痛いですうっ」

リヴァイ「そうか痛いか、よかったな」

ひとみ「ひどいですうっ、酢豚おいしいです」

リヴァイ「……よかったな…」



そういえばリヴァイ課長はなんだかんだ、仕事中とか、大事な話をしてる時以外はひとみさんを追い返したりしない

あんなにしつこくされたらおいかえしそうなのに…



ひとみ「先輩先輩、」

リヴァイ「……あ?」

ひとみ「最近良いお天気ですねー、今年は梅雨なしですかね」

リヴァイ「……いや、これかららしいぞ」

ひとみ「えっっ、そうなんですか…?」

リヴァイ「……今年は遅れてるとニュースでやってたぞ。てめー散々ニュースか新聞は読めと言っているだろ」

ひとみ「だって朝時間ないんですよぉ」

リヴァイ「早く起きろ。馬鹿」

ひとみ「女の子は服選びにお化粧に髪型セットしたり大変なんです…私のすっぴんとかおばけなみですよ?」

リヴァイ「……ほぅ、それは見てみたいもんだな。見してみろ」

ひとみ「やですー…」



ちゃんとひとみさんの話に相手もしてあげてるし、

まあリヴァイ課長は元々面倒見が良くて、うちの課でも新入社員歓迎会(俺のために)やってくれたりした(課長に無理やり一発芸させられたけど

オルオさんがめちゃくちゃ酔って吐いてる時も汚がりながらペトラさんと介抱してあげてた
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