リヴァイと大人になる

□ちがう
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ハンジからくだらない話をきいていらいらしていたこともあって、ナミと飲みに来たというのにひたすらのんで酔ってしまった


気づくと夜中をまわっていて、終電を逃した俺たちは、カップルなんだし無理に帰ることはないとラブホテルに足をはこんだ

ナミはのりのりだったが、おれは正直どうだってよかった

もうどうなってもいい

とにかくいらいらする

今ナミと寝て、どうなったってかまわない。ただスッキリしたい。そう思った








ナミはするすると自分でスーツをぬぐ

ほんとガツガツしてんな

絶対やりなれてるなと感じた

こういうときはひとみみたいな下手くそよりナミみたいな慣れてる女のほうがいい。いや、こういうときでなくてもだ


おれもジャケットをぬぎ、ネクタイをはずし、スーツをぬぎ、上裸になるとナミがすっと抱きついてくる



ナミ「リヴァイって脱ぐとすごいんだね……」



あいつはそういって俺の唇に自分のを重ねる
おれもそれを返して、熱く、深くしていく



あいつがベッドにころがり、俺の腕を引く


ナミ「きて……」


こいつをみくびっていた


この女ならどんな男でもものにできるかもしれない



ナミにまたがって、行為をはじめようとするが








ちがう








なにかがちがう









ナミ「どうしたの…?きて……」



ナミは上にいるおれの鎖骨にキスしてくる


俺はじっとナミをみつめる









ちがう







なにが違うんだ




なにも違わねえ




どうなってもかまわないと決めたはずだ







そう思いナミの唇に近づこうとした瞬間











「先輩……」














ナミ「……リヴァイ、どうしたの?怖い顔しちゃって……酔いすぎた?具合わるい?」

リヴァイ「…………」

ナミ「……ねえ、きて……」

リヴァイ「…………」

ナミ「……リヴァイ…?」

リヴァイ「…………悪い……」

ナミ「……え……?」

リヴァイ「……………できねえ……」




俺はベッドから降りて「シャワーあびてくる」とナミに背を向ける






ナミ「え、ちょっとまってよ、、どうしたの…?」

リヴァイ「……悪い。金は出す。俺はシャワーを浴びたら帰る」

ナミ「……体調悪い?飲みすぎたんじゃない?」

リヴァイ「……いや、もう冷めてきた、大丈夫だ」

ナミ「……じゃあ……なんで……」

リヴァイ「…………お前とはできない。それだけだ」

ナミ「……なんで…できないの…?私なんかミスった…?あ、下着好みじゃなかった……?」

リヴァイ「…………いや、お前は悪くない」

ナミ「……じゃあ……」

リヴァイ「……俺がお前とできないのは……」






なにがちがうかわかったから







リヴァイ「…………お前がひとみじゃないからだ」
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