パラレルSS-T
□止まった時間-0.5-
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「兄さん...」
「なんだ?」
「ヴィンセント君はいつまであのままなのでしょうか...」
「...わからん。」
「...。」
「何とかしてやりたいとは思うが、リリスの影響ならば俺達にはどうしてやる事も出来ないんだ。」
「...えぇ。」
ヴィンセントが焦っているのがわかる。
周りの人間の成長に自分が追いつかないこと。
自分が守るべき対象である弟のライアンにとの体格の差。
特に弟を守りたいと思っているヴィンセントには辛いだろう。
それが周りにもわかるが、どうしてやる事もできずにいる。
「...ライアンは気にしていないみたいだがな。」
「そうですね...。」
ヴィルヘルムはくすりと苦笑する。
「ライアンからしてみれば、ヴィンセントがヴィンセントである事には変わらないんだろう。」
「あの時のヴィンセント君を失うかもしれなかった事を思うと、変わらずに側にいてくれる今が何より大切でしょうしね。」
「そうだな...。」
end.
オマケ。
「...しかもヴィンセント君、可愛いんですよね...。」
「そうなんだよなー。」
「ちっちゃくてもうカマキリーv」
「うんうん...うん?」
「もう襲っちゃいそうですよv」
「お前危ないなあ...。」