personify love ism
□だいさんわ
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「一緒に帰ろう」
笑いかけてみたものの、
橋本の顔に笑顔が浮かぶ様子はない。
「うん」
というわけでも
「やだ」
というわけでもない。
ただオレのあとを着いてくる
これは
OK
って意味だよね?
オレはきっと最低なんだろう。
こんな弱ってる橋本を見ても
『好き』
とおもうし、
どうしようもなく
「接近欲」
「接触欲」
が沸いてくる。
キュ
「・・・っ?」
橋本の手をにぎる。
オレよりも橋本のほうが
背が高いというのが尺ではあるが、
少し驚いた顔もどうしようもなく好きだと実感する。
「橋本まで事故ったらダメでしょ?
オレが手握っててあげるよ」
オレは橋本の腕をくいと引っ張り
橋本の家へと向かった。
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