Novel

□見えてるだろ?
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今朝、ウェラー卿に
俺の大事な大事な眼鏡を
破壊されてしまった。

不本意だが、
新しい眼鏡が出来る間
ウェラー卿にサポートを
頼むことにした。


「はい。勝利、あーん」

「…は?」


今は朝食中。
この場所に来るのにも
ウェラー卿に支えて
もらいながら
来たわけだが…


「だから"あーん"して
ください?」

「誰がするかッ!馬鹿!」

何だこの状況は。
可笑しくないか??
確かにサポートは
お願いしたが、ここまで
普通はやらないだろ。


…これがあのギャルゲーの
ヒロインだったら
喜んで"あーん"って
したんだがな…


「えっとぉ…勝利と
コンラッドって
いつの間にそんなに
仲良くなった訳?」


ほらっ!ウェラー卿が
変なことするから
有利がおかしいものを
見る目でこっちを
見てるじゃないかっ!


「実は勝利の眼鏡を
俺が壊してしまって…
それで、お詫びというか
何といいますか…」


「え、眼鏡を破壊って…
一体何をどーしたら
そんなことに…」


有利のいうことは
ごもっともだ。
しかしウェラー卿に
襲われそうなって
突き飛ばしたら眼鏡が…
なんて、絶対言えない。


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