拍手小説
□タイトル未定
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■バレンタインまでカウントダウン小説(謎)
「タイトル未定」
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*1*
靴箱を開けると、可愛らしい包みがひとつ。
「……」
しばらく眺めて、とりあえずこの問題は後回しにすることに決めた。
上靴と外靴と入れ換え、それを履こうとして、くしゃっと音が鳴った。
「……」
聞き間違いかと思ったが、足の裏に違和感がある。
脱いで中を見てみると、小さく折り畳まれた紙が入っていた。
不思議に思って広げると、一目で女子だと分かる文字で、『好きです』と書かれていた。
ご丁寧に名前だけでなく学年とクラスまで書いてある。
「……」
リョーマは無言で紙を元通りに折り畳み、とりあえず制服のポケットに突っ込む。
床に置いたバッグを肩にかけ直し、山積みになった箱でカラフルになった違和感だらけのゴミ箱の横を目もくれずに通り過ぎた。
つづく…