makurosudualrejyenndexia


□原点の始まり
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第一部

 夢、夢を持つ者は何億、いや何千億といるだろう。
その中に、実現できる者が何人いるだろうか?昔遠い記憶の中に小さな女の子と、無駄に夢の無い話をした。

 《紫のパノラマ銀河のハイウェイ見上げれば…》 『バグシ!』
騒々しいアラームを怒りの鉄拳で吹っ飛ばす。
目覚ましにしては騒がしすぎるが、寝坊するよりましである。
「セブンスムーン…か。」
眠気をとるために顔を洗い準備をする、さて今日でこのマクロスシティも見納めである、俺はこれから最新型試験船団マクロスレジェンデァに乗り込み、テストパイロットになるために試験者選考会に行かなければならない。
希望者の中から、テスト機に搭載されているAI(人工知能)によりテストパイロットを選考するらしい。
今回の機体は、YFー29クロスロードで、まず全視界解放肉体連動システム、とAI(人工知能)支援システム、可変・変形翼、フルバリアシステム、デストロイドモード、アクティブステルス、などが採用された超亜空間特別戦闘機である。
などと考えながらトーストを口に詰め込み着替えを済ませ十六年間住んだボロいアパートと最後の別れをしてバス停へと急ぐ。
明日からは、新しくマクロスrのシティ内部にあるアパートに住んで船団での生活が始まる、選考会場はマクロスrの戦闘訓練準備室である。
バス内の窓からようやく少し見えてきた、第六中央ドックに横たわるそれは、想像を遙かに越え、何と山のようになっている巨大な物体が、目を凝らしてみると巨大な船なのだ。
「軽く2000メートルぐらいあるかな。」
テストパイロット選考者入り口から、中に入る。
今回の試作機の中でも最終調整まで進んだ機体は、YFー29クロスロード、YFー32デルタ、そしてゴーストを再設計したフェニックス、の三種類である。29が機動性だとすると、32がステルス、フェニックスが攻撃だ今回は合同試験をしていないので明日にある出発式のパレード兼合同練習が初である。
バカがこっちに気づいたらしい
「おう!またせたか?」
「遅いぞバカ三十分遅刻だ。」
こいつはホーネット・キャリバーである、昔から運が強くここ一番で力を発揮するタイプであるが、俺はまだフライトバトルシュミレーターで負けた事がない326連勝中で未だに更新中である。
後一人来るはずなんだが、姿が見えない。
「クロノはどうした?」
「あ。」
あのバカは気づいて無いらしい、今回の試験は三人一組で一人でも足りないと受けられない。
「走るぞバカ。」
「うるせバカ…おい。」
素晴らしいスタートダッシュである、きっとあいつのことだからパス忘れたか、入り口間違えてるだろ。
「おいバカそっちは西入り口行ってくれ!俺は入場口行ってくる。」
「わかったじゃあ!おい今度はあんまり解除するなよ。」
俺は正確にはただの人間ではない、いわゆる《改造人間》と言ったところか普段はネックレス型の改造人体制御装置でセーブしているが、押さえきれないときもしばしばある、例えば今のような時である、普通の人間ならば五十分のところを二十分で到着した。
するとあいつは検問に引っかかっていた、何かがセンサーに引っかかったようだが?
「どうしたんだ?」
「え!?…あゼロいきなり脅かさないでよ。」
見たところ持ち物が引っかかったらしい、何か危険物が入れてあるとは思えないが、見るからに堅物な警備員が通してくれそうもない。
「すいません少しいいですか?」
「何だね君は?今は見てのとおり忙しいんだが。」
一瞬の隙に警報機に細工をする。センサーに引っかからない用にセンサー部に電波をせ遮る物質を付着させた

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