せらむん!

□はるみち
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「みちる。」

薄暗いこの部屋で。
僕たちの一時の逢瀬。

僕を待ちわびていただろう君に指先でそっと触れる。
冷たい。それだけ待っていたということ。
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

「待たせてごめん。すぐに…暖めてあげるから。」

君を掻き抱いて、囁き、指先をその身体に滑らす。
細く括れたラインが堪らない。
僕は我慢出来ずに君に跨がった。そして、間髪入れずに一気に挿入する。
抵抗無く受け入れたそこを掻き回す。
途端に弾む息。その規則正しいリズムに思わず笑みが零れた。

「あはっ。みちる、…一緒にイこ?」




―――…

君と一つになる瞬間。
気持ちいい。
何にも代え難い快感。
気持ちいい。
調子にのって、僕はペースを上げてしまった。
君の声色が1オクターブ上がる。
まだ片手で足りてしまう程の行為に、慣れていないそこが傷付いてしまうかも知れない。

「ごめん。終わったら…ちゃんと見てあげるからね。」

そう。美しい君の身体。隅々まで…―――










薄暗いこの部屋で。

「みちる…今日も良かったよ。」

はるかはうっとりと囁く。

「…はるか。」

「ああ…綺麗だよ、みちる。もう一回…イこうか?」

熱が篭るそれを抱いて。スリスリと頬擦りして…。
ああ、もう…!

「はるかっ!」

「えっ!?あっ、みちる。」

ビクリと肩を震わせて私に振り向く。
その間の抜けた顔に、私は微かな頭痛を覚える。溜め息が自然と出た。

「なっ、何だよ。」

「あのね、はるか。」






「バイクに私の名前つけるのやめてくれないかしら。」

「えっ!?」

薄暗いガレージにはるかの声が響く。
私の指示に新車のバイクを抱き抱えたまま、おろおろするはるか。

「なんで!?…僕なりの愛情表現なんだけどっ!?」





†††††††

「はるか…キモいわ。」
って感じでメカフェチはるかくん。
いや、ただ単に自分が新しいバイク欲しいだけです。

それにしてもうちのはるかくん、格好良くいかないなぁw


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