迷いの物語

□消失
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あぁ

どうしてこんなにも

僕は汚れてしまったのだろうか

汚れを知らない君を

この手で抱きしめてやることなんて出来ない
(それさえもかなわない)

分かっています
(ずっと前から)

君が僕を見る度に、その瞳に恐怖が映し出されていたのを
(ずっと、ずっと昔から)

大丈夫、大丈夫
(まるで自分に言い聞かせているようなのかもしれないけれど)






僕はもう

君の為に死んであげるから
(君の笑顔よりも、泣き顔のほうが好きだから)

だから


僕を殺して?

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