銀魂2
□ヒーロー(銀新)
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そしてそこには“本日午前10時よりヒーローショー”の貼紙。
「あぁヒーローショーだよ…ほら今やってるふんどしライダーの!!」
「ふんどしライダーッ見たいアルッ新八行くネ」
「はいはい」
神楽は新八の手を引っ張って急がせたがすでに人でいっぱいだった。
「多いね」
「ここからじゃ見えないヨ」
二人からヒーローショーのステージまでは少し距離があった。それに周りは子ども連れのお母さんばかりだった。
ここにいる親子の半分は大方イケメンヒーローめあてなのだ。
実際は整った顔にふんどしなど可笑しいのだが。
「もうすぐ始まるよ」
「ふんどしライダーに会えるネ!!ドキドキするヨ」
すると見た目からして敵!!と、言ったような感じの着ぐるみを着たヘンテコな怪獣が出てきた。
そしてその部下がたくさん出てきて会場の周りを囲んだ。
「フハハハッここにいるやつらを全員食ってやるー」
怪獣が叫んでいるのを見て新八は癖であるツッコミを入れた。
「ベタだな…」
その声を聞かれ、怪獣は標的を見つけたかのように新八を指さした。
「あの子から食ってやろうッ」
「えッ僕?ちょッ嫌だ!!」