D.Gray-man
□僕のプレゼント(アレ神)
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それからというもの食堂で神田がアレンと目が合えばあからさまに逸らしている。
その度神田は舌打ちをする。
「神田くーん、次任務だけど…いい?」
振り返るとそこにはコムイがいた。
どうやら任務を伝えにきたようだ。
「あぁ」
「任務なんだけどね、アレンくんと行ってほしいんだけど」
神田の肩が少し揺れ横目でアレンを捕らえた。
「………断る」
微かに視界に入るアレンの動きが止まる。
「えー…神田くんには絶対行ってほしいんだけどなー」
「だったら……モヤシじゃなくてラビとかマリとかにしろ」
神田の視界からアレンが消えた。
そして次の瞬間、神田は背中に強い衝撃をくらった。
「なっ……」
「酷いですよッ神田ァおあずけ宣言撤回です」
アレンはニヤリと黒い笑みを浮かべ神田の口元に噛み付くように自分の口を寄せた。
「ちょ…ふ…ヤメ…」
コムイは気まずそうにメガネを持ち上げ、食堂内がいつもよりざわつく。
長い接吻が終わり神田が肩で息をする。
アレンがざまあみろとでもいいたげな顔で口を拭った。
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