銀魂α

□プレゼントを君に(妙+新)
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「あら、来週は新ちゃんの誕生日ね」


妙は居間のカレンダーを見て呟いた。
8月12日は赤い丸で囲まれて大きく目立っている。



永遠の16歳である新八に何をプレゼントしてあげたらいいのか妙は悩んでいた。

16歳ともなれば難しい年頃だ。
新八のことだから妙があげたものなら何でも喜んでくれるはずだ。でもそれでは妙が納得できない。

やはり本人が心から喜ぶものをあげたい、妙はそう思っていた。

一人で悩んでいても埒が明かないと妙は友人に聞いてみることにした。
新八と同じクラスであり、新八と一番仲が良い神楽。

「誕生日のプレゼントアルカ?」


「そうなの。新ちゃんには何がいいかしら?」

「酢昆布アル」

「神楽ちゃんの欲しいものじゃないわよ」

「新八言ってたヨ。『あー酢昆布食べたいアルー』って」

「どこの世界に酢昆布のプレゼントもらう女子高生がいるの?アルーって明らかに神楽ちゃんよね?」

「フンゴゴォォ」

妙は笑顔で鉛筆HBを神楽の鼻の穴にねじ込んだ。神楽はその場でのたうちまわり苦しんだ。


「困ったわね」


「何が困ったんですか?」

背後から来た新八に不意にため息と共に出た言葉を聞かれた。





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