銀魂α
□志村新八親衛隊【完】
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ある朝―
新八がいつものように万事屋にやって来た。
ただし今日は違っていた。その顔は満悦の笑みだった。
「おはよーございま〜す♪」
「おう…ってどーしたの?やけに笑顔じゃん」
「あ、わかります?」
「わかるアル…ニヤニヤしてて気持ち悪いヨ」
神楽の言葉を無視して新八は笑顔で定春が寝そべっている隣に座った。
「何だよ、気になるじゃん」
「へへへッ実はー…やっぱ止めた」
新八は今だ笑顔のままだ。そんな新八を見てか銀時も神楽もつられて笑顔になる。
「何アル?」
「教えろよ」
「だってあんたらに話すと幸せ半減しそうですもん」
新八は台所からお茶を持ってき啜りはじめた。
「教えないとこーするアルッ」
神楽は新八の方へ回ると脇をくすぐり始めた。
「あーッわかったわかった…お茶が零れるからッ」
「わかったなら早く話すヨロシ」
神楽は腰に手をあてて仁王立ちした。そして新八はせきばらいをし話し始めた。
「来週お通ちゃんのライヴがあるんだよ」
「なんだそんなことアルか」
神楽は馬鹿馬鹿しいというような顔で定春と散歩に出掛けた。
「新八…行くのか?」
さっきまで黙っていた銀時が動揺しながら問い掛けた。