銀魂2

□二人だけの世界(沖新)
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新八に恋をしたのはいつだったろうか
気付けば目で追っていて、何をしていてもアイツの事を想ってしまう。

当たり前のように隣で笑っている万事屋の旦那に腹が立つ
アイツの隣は俺なのに

アイツが見ている全てのものを
アイツが聞いてる全てのものを
アイツを取り巻く全てのものを
奪って俺だけを感じるようにしたい
いっその事、閉じ込めて縛って自由を与えず

「沖田さん?」
「え…あぁすいませんねィ」
「考え事ですか?」
「まぁ……そうでィ新八、明日どこかに行きやせんかィ?」
「明日?でも仕事は…」
「そんなのサボればいいでさァ」

新八を困らせるつもりは無いんだ
でも、一秒でも一緒にいたい
一緒に世界を感じたい
この世が俺と新八の二人だけだったらどんなに幸福だろうか

「はい、いいですよ、どこに行きます?」

ワガママさえ許す新八が愛おしくてこの感情に押し潰されそうになる俺は……なんて弱いんだろう

「愛してまさァ」
「どうしたんですか?急に」
「愛してる…愛してる…愛してる愛してる愛…」
「はい、ちゃんとわかってますよ」

新八はそれだけを言うとまた微笑んだ
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