銀魂2
□家族、愛、家族(万事屋)
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ピンポーン
朝早くに万事屋のチャイムが鳴った。新八は朝食の準備を中断し、玄関へ向かった。
「はーい…」
新八が玄関の戸を開けたが目の前には誰もいなかった。
「アレ?」
「下だよ下!!」
声が聞こえる下の方を見るとそこには5、6歳の小さな男の子がいた。
新八は目線を合わせるためにしゃがみ込んだ。
「ここ万事屋なんだろ」
「うん、そーだけど…君は?お父さんかお母さんは?一人?」
「いっぺんに聞くなよ!!まぁ答えてやらないわけでもねェが…」
小さい子がハキハキと話し見た目との違いように新八はおかしくてついつい笑ってしまった。
「オレの名前は鉄之助だ!!鉄と呼べ!!今日は一人で来た。オレが……何笑ってんだよ」
「ハハハ…ごめんね、とりあえず中に入ったら?」
すると鉄は顔を赤らめ新八の横をすり抜け中へ入った。
居間へ案内するとそこには朝食を待ちくたびれている銀時と神楽、定春がいた。
「遅いアル!!飯まだカ?」
「あぁごめんねすぐに用意するね…あ、君も食べる?」
鉄は定春の姿を見て恐くなったのか新八の袴をギュッと握りしめていた。
「誰だよそのガキ…まさか隠し子ッ!!!」
「新八浮気アルかァ!!!」
「んなわけあるかァァァ」