銀魂2
□チェリーブロッサム(万事屋)
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「あ、桜だ」
珍しく僕と神楽ちゃんは二人で買い物に出掛けていた。
その帰り道視界がピンクに染まった。
桜の花びらだった。
「ほんとネ。来たときは落ちてなかったヨ」
「うん」
ほんの数十分で桜は沢山散っていた。
見上げればまだまだピンク色の木々が並んでいた。
そーいえば去年は皆でお花見したっけな…
「お花見…」
僕がそんなこと考えているとどうやら神楽ちゃんも同じ事を考えていたみたいだ。
「楽しかったアル、お花見…」
「そーだね」
二人で桜の木を見上げた。
「「ねぇ」」
その声は同時だった。考えてる事は僕と同じか。
僕達は顔を見合わせるとうなずいて万事屋に走り出していた。
「銀ちゃんッ!!」
万事屋ではやっぱり銀さんがぐうたらしていた。
「なんだよ慌てて、一休み一休み」
「一休さんかッ」
「銀ちゃんの場合三休みぐらいネ」
「るせェ」
僕はこんなこと言ってる場合じゃないと思い銀さんの袖を掴んだ。
「銀さん」
「新八ィヤケに積極的だなァ」
このエロ親父…ニヤニヤしやがって…
「そうじゃなくて、お花見しましょうっね?」
僕と神楽ちゃんで銀さんに甘えるような声で頼んだ。そう、銀さんはコレに弱い。