銀魂2
□華―トラブルのはじまり―(銀新)
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いつものように新八が万事屋で一人留守番をしているとチャイムが鳴った。
ピンポーン
「はーい」
新八が玄関へ駆け付けドアを開けると裏に住んでいる花屋のヘドロが立っていた。
新八はいつ見ても慣れないなと心の中で呟いた。
「どうしたんですか?」
「実は良い花が育ちまして…よかったらもらっていただけたらと…」
ヘドロの右手に植木鉢があり植木鉢にはピンクの花が咲いていた。
あまりにも可愛い花だったので新八の顔が自然と笑顔になった。
「いいんですか?」
「はい、是非家に飾って下さい」
「ありがとうございます」
新八が笑いかけるとヘドロは照れた様子で頬を掻いた。
「喜んでもらえてよかったです…じゃあこれで」
そういってヘドロは帰っていった。
新八は貰った花を今に持っていき皆に見える位置に置いた。
しばらくすると万事屋の階段を登ってくる音がした。
「ただいまァ」
「ただいまアル〜」
「ワンッ」
「お帰りー…皆一緒だったんだ」
「すぐそこで合ったアル」
皆が居間に集まると定春が鼻をひくひくさせた。
「どーしたネ?」
「あぁアレだよ、今朝貰ったんだ」
新八が指を指すと二人と一匹はその方を見た。