銀魂
□ココロの支え(銀新)
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「新八ィ」
そう呼ばれた新八は視線をテレビから向かいのソファーにねている銀時に移した。
「何ですか?」
「お前、最近稽古つけてもらってるんだって?」
新八が一瞬固まった。が、すぐに銀時に言った。
「神楽ちゃんに聞いたんですねッ」
「ふーん神楽も知ってんのか」
新八はヤバイという顔をした。
「俺は沖田くんに聞いたけど?」
銀時の顔はいつもとは違っていて怒りを感じる事ができた。
新八は慎重に言葉を選ぼうとしたが銀時が質問をして新八に考える時間を与えなかった。
「で?あと誰が知ってんの、稽古してる事」
「えっとー…」
新八は銀時から目を反らせずに、はらをくくった感じでため息をついた。
「銀さん以外です…」
それを聞いた銀時は目を大きく開かせた。と、おもいきや銀時はニヤッと口元を笑わせた。しかしその目は笑っていなかった。
「へぇー…で?誰に稽古してもらってんの?」
「土方さん…です」
新八は相手を伺うようにおずおずと答えた。
そして銀時の顔から作り笑顔は消え、新八のいるソファーの方へ移った。
「?」
「あーぁ、普段買い物行くっつーといて土方クンと稽古ですか、さぞかし楽しいだろーねェ」
「なっ…稽古ですよ!!」