銀魂
□ハロウィン(銀新)
1ページ/4ページ
「なぁ新八、今日は何の日か知ってるか?」
銀時が昼食の準備している新八に問い掛けた。新八は少し考えた、がすぐに思い出したのか銀時の顔も見ずに返事をした。
「ハロウィンですか?」
「おう!!!」
「で?」
新八はくるりと振り向いた。
「でって…渡すもんあんだろ?」
「別に…」
「別にってこたぁないだろ」
銀時は新八に近づいた。銀時は新八の顔を見ると何か思い出したようにいった。
「えーっとトリックorトリートだっけ?」
「?」
「お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ」
と銀時は新八からお菓子を貰えるだろうと期待の笑みを見せた。
「ないですよ」
「え?」
銀時の顔に冷や汗が流れた。
「だからお菓子は無いです。神楽ちゃんにみんなあげましたから」
「なっ…そりゃねェだろーまぢでか!!」
「まぢです」
銀時はお菓子が無い事を聞くとその場にひざまづいた。
「この日のためにお菓子我慢したのに…一日だけ」
「短いわァァァ!!」
落ち込んだ銀時に対しての容赦ない突っ込み。銀時が頭を下げて少しの間があったので新八は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「銀さ…」
声をかけようとすると銀時は急に顔を上げた。その顔は妖笑。新八はその顔に一瞬怯んだ。