銀魂
□お迎え(万事屋?)
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私が小さい頃住んでいたところでは嫌な思い出しかない。
小さい頃皆で公園で遊んでいて気付けば間もなく日が沈むところだった。
「神楽ちゃん、僕帰らなきゃ…」
「僕も」
「私も」
「えーまだいいアル!遊ぼーヨ」
いつも私が皆を帰さなかった。だって私が一人ぼっちになるから―。
皆の所はマミーやパピーが迎えにくるけど……私の所には誰も来ない。だからいつも公園で一人だった。
でもわかってる。パピーはお仕事でマミーは病気だから一人は慣れたよ。
「良助ー!!帰るわよー早くおいでー!!」
「あっ母上だ」
「いいアルよ!帰るヨロシ!!!」
一人ぼっちは慣れたけど母親が友達を迎えにくるのは嫌い。
でも本当は羨ましかったんだ。
迎えに来てくれる家族が、迎えに来てもらってる友達が。
―地球に来て新しい家族ができた。マダオな天パと駄眼鏡。でもあの二人は私なんて迎えに来ないヨ。たぶん。気が利きかないからな!!
しばらくすると誰かを呼んでる声が聞こえてきた。
「……ゃん、らちゃーん…」
「ねぇねぇあの人達神楽ちゃんの事呼んでない?」
私はまさかと思いゆっくり振り返った。するとそこには買い物袋を手に持つ新八と定春を連れた銀ちゃんが私を呼んでいた。