銀魂

□チケット(銀→新←土)
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ある事件のきっかけは姉上の思いもかけない貰い物だった―…

「新ちゃん、コレもらってちょうだい?」

と姉上ことお妙が弟の新八に二枚の紙を渡した。

「え、コレ、チケットじゃないですか」

お妙が渡したのは映画のチケットだった。

「お店のお客さんに頂いたの。明日までなんだけど明日は神楽ちゃんとお買い物の約束してるでしょ、だから新ちゃんに。行くわよね?」

笑顔の裏にはとてつもない黒いオーラが出ていた。志村家は裕福な暮らしじゃないのでせっかくのタダ券を無駄にしたくないという俗に貧乏症であるから新八はチケット二枚を受け取った。

「(貰ったはいいけど誰と行こうかな…)」

その時真っ先に浮かんだ人物は―であった。

「明日誘ってみよ」

と思い新八は眠りについた。

次の日、新八は朝早くある人物の所を訪ねた。ある人物がいる所とは泣く子も黙る真撰組の屯所であった。新八は恐る恐る門を潜り近くにいた隊士にあの人を呼ぶように頼んだ。待つ事5分―

「やぁ、新八君どーしたの?朝早くに…」

そこには満面の笑の山崎だった。

「すいません。朝早くに…実は姉上にコレ貰ったんです」

そういって着物の裾からチケットを山崎の前に 出した。
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