青の祓魔師
□銀魂的なノリで青祓やってみたらこうなった
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「わかんねーな」
兄さんは先程から僕の隣で頭を抱え唸っていた。
課題の中でわからないところでもあるのだろうと兄さんに近づいた。
「どこがわからないの?」
「それがよぉ、どうやったら必殺技が出せるのかわかんねーんだよ」
いくら考えてもよと呟く兄さんの頭を殴りたくなった。
それは一生考えても答えは出ないよ、兄さん。
「やっぱ俺って主人公じゃん?でもルフィみたいに腕が伸びるわけでもないし、かといって一護みたいにかっこいい必殺技もないし…」
バカなの?兄さんってバカなの?と思わず2回聞いてしまいそうなほど、兄さんは残念な頭をしていた。
「雪男?聞いてるか?」
「聞いてるよ。炎を出せるだけでも十分凄いと思うよ。だから真面目に課題やって」
こういったバカには受け流すのが一番だと思い対処した。
「なんだよ、もう少しマシなツッコミできないのか!!無駄に眼鏡かけやがって」
「眼鏡がツッコミ要員だと思うなよッ!!」
はっ!!思わずツッコミを入れてしまった。しかし、気付いたときには既に遅かった。
兄さんはにやにやと笑っていた。
「だったら兄さんも剣を抜くとき卍解とか言えばいいだろ。無駄に炎が出せるんだし」
適当に返事をすると、兄さんの怒りに触れたようで机を殴った。
「お前…」
「ちょ、落ち着いて。兄さん」
「著作権ってのがあるだろうがッ!!」
「そこかよ!!」
兄さんは急に怒りはじめたと思いきや、急に落ち込み出した。
正直、めんどくさいのなにものでもない。
「俺、主人公なのに炎のコントロールもまともにできないし、悪魔だし」
「ほ、ほら兄さんにだって料理得意じゃない!!」
慌ててフォローに入るが効果無くさらに落ち込ませることになった。
「料理ができても読者に伝わんねーだろ。それに2ちゃんねるでは成長しない主人公とかって叩かれてるみたいだし…」
正直、本当にめんどくさい。
兄さんに落ち込まれたら、某お助け団の主人公ばりにめんどくさい。
「祓魔師になれずニートになるんだ俺は」
「兄さんの場合、祓魔師になれなかったら殺されるんだけどね。ニートすらなれないんだけどね」
「辛辣だな!!お前の眼鏡に流れる血は何色だァァア」
「眼鏡に血は流れてねーよ」
「ゲヘナッ!!」
とりあえず、ツッコミと称して頭を殴っても天国の神父さんは赦してくれるよね?
end
たまには壊れた燐もいいかと。