Novel

□ 罪と言う名の狩人Part4
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神楽 Part2:


「ん?」


神楽は、歩いていた足をとめた。


「これは…“ハウリング”…?」


顔を明後日の方向に向け、冷静に『力』の分析をする。

位置は赤城市内か―――

遠くからでも、大体の位置と規模のでかさは分かった。

しかしそうなると、展開出来る者は限られてくる。

―――誰がこんな事…

神楽は、内心舌打ちした。

彼は結界の分析を続けながらも、思考をやめない。

結界は規模的にかなりの『力』を持っていないといけない。

それは多分、展開者が土地神である神楽と同じか、それ以上の『力』の持ち主という事―――

そう思った所で、結界の解析が終了した。

複雑な妨害<ロック>に思いの外時間を取られたが。

―――結界内にいるのは二人。

その内どちらかが展開者―――

長髪で小柄な少女と、茶髪のポニーテールの少女が頭に浮かぶ。

『力』の波長からして、この二人に間違いない、それは、解析前から薄々分かっていた。

ただ、違ったら良いという願いもあった。


「神とて願いを持つもの―――どうでるか、ミモノだね」


木枯らしに前髪を揺らしながら、彼は目だけで空を仰いだ。




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