Novel

□ 罪と言う名の狩人THE LAST
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天音VS日和 Stage2:


風が、強かった。

びゅう、という音が時折聞こえてくる。

しかし、そんな事にかまけてられるほど、二人―――日和と天音は暇ではない。


「だーっ!!いつまでちょこまか追っかけてくるつもりだっつの!」


ついに、日和が本気で攻撃するでもなく、じゃれるように仕掛けてくる天音にキレた。

此処はどこかのビルのだだっ広い屋上である。

床の殆どが大破していて、もう攻撃を避ける場所がないのだ。


「うん。もう、終わり」


どこか含みを持っている天音が、数少ない足場となる所に、その足を止めた。

反射的に、日和も動きを止める。




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