地下書庫

□ゲームオーバー
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ep1始まり
俺の名前は篠原誠一どこにでもいる普通の高校生だった
今日このときまでは・・・・・・



今日も退屈でいつも通りの授業風景だった
教師のならすチョークと生徒のならすシャーペンの 不協和音
ただ毎日を消費するだけの生活だ
「ブツッ……」
突然の授業中では滅多にない放送スピーカーからだ
『レディースアンドジェントルメーン!!』
それはヘリウムガスを吸ったような甲高く耳障りな声だった
教師が騒がしくなった生徒を収拾しようとしている
『ソレデハ楽シイげーむノ前ニ邪魔者ニ退場ヲ願イマショウ』
ガタンッと音がした、教師が倒れて痙攣している
女子生徒が悲鳴を上げた騒ぎが大きくなるが誰も席を立とうとしない
本能的に立たない方がいいと判断したのか
『ソレデハミナサンノ机ノ引出ヲ見テクダサイ』
机からでてきたのは大きく重たい拳銃だった
『一人一丁弾丸ハ6ツデス。るーるハ簡単午後6時マデニコノ学校カラデテクダサイ。くりあデキルノハ5人デス』
今の時刻は午後3時学校からでるなら10分とかからない
一体なにがしかけてあるのか
『ソレデハげーむすたーと!!』
スピーカーの音がやんだ
「静かに!落ち着いて!」
委員長が教師の代わりにとがんばっているようだ
他のクラスでも同じような状況らしい
「隣のクラスにいってみようぜ」
珍しく学校にきていたヤンキーがそういって出口に向かう
ドチャッ・・・・・・水っぽいいやな音出ていこうとしたヤンキーが大きなコンクリの塊に押しつぶされ大量の血液と臓腑をぶちまけていた
再び響く悲鳴そしてスピーカーからあの声が
『イイワスレテタケド罠ニハ注意シテネ』
静まりかえる教室

こうして俺たちの悪夢のような1日が始まった
 

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