地下書庫

□非日常の法則
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非日常の法則


俺はこの退屈な日常がずっと続いていくんだと信じていた・・・・・・



第1章  始まりの夜

俺はまた授業をサボり体育館倉庫で昼寝をし寝過ごしてまった。
「ん・・・・・・もうこんな時間か・・・・・・」
腕時計を見たら九時を過ぎていた。
ガタガタッ    
体育館のほうで物音がしている
「?・・・・・・こんな時間なのにまだ部活をしているのか?」
扉の隙間から覗いてみると見覚えのある男子生徒・・・・・・谷口だったか?・・・・・・が一人椅子の上で縛られていた。
「あいつ・・・・・・何してんだ?」
すると数人の教師が入ってきた。
俺はそれを見て思わず息をのんだ・・・・・・
そいつらは金に輝く眼をし壊れた笑顔を顔に張り付けていた。
「いったいなんなんだ?」
谷口がさるぐつわをはめられながら声にならない悲鳴を上げている。
そして奴ら彼の眼を覗きこみ彼の悲鳴が止まった。
すると彼の体が突然溶け始めた・・・・・・
「な・・・・・・なんだこりゃあ」
俺はもう目が離せなくなっていた。
しばらくすると彼の体だったものが細かく震え出した。
「何が起こっているんだ?」
ついさっきまで普通の世界だったはずだ
それがいつのまにか非日常な異世界のようになっている
そして彼の体だったものはすでに元に戻っている。
金の眼に壊れた笑顔を張り付けて。
俺はつい後ずさりしてしまった
ガタッ
「!!」
しまった!俺は向こうを見るとヤツらが全員こちらを見ていた
吐き気がする・・・・・・悲鳴を上げてしまいそうだ
やつらが近づいてくる
俺はすぐさま天井に開いた穴から天井裏へと逃げ込む。
「?」
やけに体が軽い。火事場の馬鹿力というヤツだろうか
そして息を潜める。やつらが扉をあけた。
ドクンッドクンッドクン
心臓が張り裂けそうだ。
やつらは気づかずに帰ってしまったようだ。
俺は家に逃げるように帰ると飯も食わずに寝た。




つづく
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