捧げ物
□嬉しくなる行動
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「新八ィ、珍しいですねィ。あんなこと言うなんて。何かありやした?」
先程から沖田は気になっていた
普段は言わない様なことを言ったことにもだが、
新八は自分から滅多にキスなんてしないのだ
『土方さん達が、沖田さんに「退かないとキスする」って言ってみろって。そしたら驚いて起きるからって言われたんです』
あぁ、そういうことかと、沖田は納得した
驚いたのは確かだ
でも……
「他の奴の前では言っちゃダメですぜ?」
新八は何で?と言う顔をしている
「こんな可愛い顔、他の奴にゃァ見せらんねぇや」
それを聞いた新八はクスッと笑って沖田を抱き締め、唇に軽くキスをする
その行動に沖田は目を見開いて新八を見つめた
けれどもすぐにふわりと笑う
「へへっ…嬉しいですねィ!新八からキスして貰えるなんて」
その顔は普段、見られないくらい優しい笑顔で、新八の胸は高鳴った
『たまになら僕からキスしてあげます』
その言葉が嬉しくて
今度は沖田が新八を抱き締める
「大好きでさァ。新八ィ」
『僕も大好きですよ』
嬉しくなる行動
ほかの誰かじゃなく
新八からのキスだから
俺ァ嬉しくなるんでィ
END
おまけ→