捧げ物

□嬉しくなる行動
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今日も気持ちのいい風が吹く

真選組屯所内



沖田の部屋に新八は居た



沖田はというと、恋人である新八の膝枕でお昼寝中だ


『沖田さん』


そう呼んではみるが
寝ている沖田から返事があるはずもなく


新八は暇を持て余していた



風に揺れる栗色の髪

小さく聞こえる寝息



それを見ていた新八が何かを思い出したかの様に、

眠る沖田の耳元でそっと囁く


『沖田さん、起きてください。退かないとキスしますよ!?』


その言葉にピクリと沖田の体が反応した

「なら俺ァ起きやせん。新八ィ、キスして下せェ」


この方法で起きると思っていなかった新八は顔を真っ赤にした


『なっ…なんで起きるんですか!?ぼ…僕、キスなんてしませんよ!』

「じゃあ、俺ァ新八の膝から退きやせん。キスしてくれるんだろィ?」


意地悪く微笑む姿は正しくドS

新八が恥ずかしくて出来ないと知っているのだ


『う〜っ…わっ、わかりました!しますよ!キスぐらい!!』


未だに膝に頭を乗せている沖田に



新八は自ら顔を寄せる


「………………」


そっと口付け、すぐに離れた


『これで満足ですか!?』


そう言った新八に沖田は驚いていた


まさか本当にするとは思っていなかったからだ


「満足でさァ」


新八を見れば先程より顔を真っ赤に染めていた


.

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