Peach
□波乱
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いつもと変わらない日常
毎日蔵馬と共に登下校をするのが日課
今日も放課後カフェに寄り二人でケーキを食べる
それは極当たり前のようで不確かなもの
○に芽生えた蔵馬への感情が
その当たり前の日々に対し心が揺れる
今まで気付かなかった
蔵馬はいつでも○を見ている
それには不快感がなく凄く愛しさの籠った眼差し
不意に視線を上げるといつも目が合い
ニコリと微笑まれるのはそのせい
それが今になって羞恥を誘う
「あの…秀一?」
「なに?」
「そんなに…見られると…恥ずかしい…」
「え?今更?いつも○の事見てるのに」
「//っ…」
にっこり微笑みそう断言されると
他に返す言葉もなく
○はただただ頬を染め俯くしかなかった