俺が恋したのは好きと言えない人
□不安
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加奈は居間に行く 「和輝さん。起きてたの?」テーブルの椅子に座ってテレビを見ている和輝
「あぁ…少し心配で…」加奈を見つめる
首を傾げて
「…心配?…あっ直の事?直なら勉強してたみたいだから大丈夫よ」和輝の隣に座って言った
「…………」
一瞬間があったが 「?どうしたの和輝さん」
首を横に振り 「いや、ならいいんだ」そして加奈の頬を触り
「寝ようか…」
和輝はそっと加奈の口元にキスをした 「えぇ…」と加奈は頷いた
俺は香奈にキスされた事を思い出した (あんな所……加奈に見られたくなかった)
アイスを食べ終えて、ベッドに触れる 微かに先程の温もりが残っていた 加奈の温もりが…… 「これだけで十分だろ?」自分に言い聞かせるように呟いた これで十分 加奈に <もっと触れたい> なんて 考えちゃ駄目なんだ 「あ゙ぁぁー」自分の頭をクシャクシャと掻いた
ドンッとベッドに乗っかった この音は、隣の部屋にいる優貴に迷惑をかけたかもしれない…
隣には中間テストに向けて頑張っている弟がいるから やばっと思いながらも、眠りについてしまった