Sweet-hony

□惑わせる魔女
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            「あの店に行って写真を撮ってこい」
            「……へっ?」
            急に隣にいる男に言われた                        「面白そうだろ?あの魔女がいるお店の写真なんて撮ってきたならクラス中で人気者になれるぜ!?だろ?
翔吾」
なんて事をしゃあしゃあと言ってのける                  「なっ!そんな事…僕には出来な…」
            噂では帰ってこれない。なんて事を知っているのだから嫌だと首を横に振る
            しかしその男
林 闥樹(ハヤシ タツキ)に
「お前には有無を言わせないぜ?なんたってお前は
オカルト研究部の部長なんだからな!!」
ずいっと身を乗り出して言った
                        二人しかいない部室にその声が響く                    「はぁ…ってか無理矢理闥樹が部長にしたんだろ…」
僕は、闥樹に好きでもないこのオカルト研究部に入れさせられ、しかも部長にさせられてしまっていた。             小さい頃から知り合いの闥樹。          いつも無理な事を押しつける闥樹。                    「この通り!お前しか頼める奴いねぇんだよ。翔吾、人気者になる為に頑張ってくれ!」
両手をあわせる
            「なんで僕だけなんだよ…闥樹は一緒に付いてこないのか…?」
            「……ぉれには…無理だ……だって…考えただけで…うっ」
すると闥樹は顔を青くして口を手で押さえた
            「!だ、大丈夫か?」
            ガタッ
「すまん!んじゃよろしくな!」
            バタバタバタ―――
            「…な…なんなんだよ……」
闥樹は勢いよく部室を出ていった                     取り残された僕。                目の前の机にはカメラが置いてある                    「はぁ………」
ため息をつき、カメラを触る                                   「行くしか……ないか」
            そう呟いて、僕は部室を出た
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