Sweet-hony
□キリリク 春うらら〜二人の出会い〜
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私、高坂葉月は念願の桜坂高校に入学が決まった 受験勉強から解放され、能天気に毎日を満喫していた 「ん〜、いい天気〜☆やっぱりこの原っぱは空気も美味いなぁ」
私は近くの草原に遊びにきて、寝転びながら空気を吸った ずっと家にいた所為か、外の空気はやけに美味しかった 「やっと勉強からも抜け出せたし、のんびりできるなぁ。ふあ〜ぁ」
欠伸を一つして、目蓋を閉じる… すると ズサササ―――
ビクッ
「なっ!何!!」
急に大きな物音がして、私は飛び起きた ?「っ……痛たた……」
あ……転んじゃったのかな… 起き上がると、少し離れた所で女の子が座り込んでいた 女の子は瞳に涙を浮かべ、膝についた砂をはらう。 「うぅ……」
女の子はゆっくりと立ち上がり走りだした 「だ、大丈夫かな、あの子……!……」
私は、その子から目が離せなくなった なんて…… 「楽しそうに走るんだろう………」
転んだ事がなかったようにその子は笑顔で走っていたのだ