Sweet-hony
□High-Tension Love StoryU
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昴が無理矢理、体育祭実行委員に選ばれ数日がたったある日
いつものように、私は校庭を走っていた
「ハァ…ハァ…」
風が気持ちいいなぁ
隣に由宇ちゃんが居れば、もっと楽しいんだけど…
「智紀!もっとペースあげようぜ」
「!!」
男子生徒の声が聞こえた方を見つめると、楽しそうに走る智紀先輩が居た
今日も格好いいな、先輩
あれ以来しゃべってないし…
ってゆうか、私に興味ない?もしかしたら婚約者候補なのが嫌なのかも
昴には、婚約者にしてくれって言われたりしたけど、何も音沙汰がないのは智紀先輩だけなんだよな…
そんな事を考えながら、葉月は走るのを一旦やめて、近くにある段差に腰を落としてスポーツドリンクを飲んだ
「うまーい!はぁ、まだかな由宇ちゃん」
葉月は、校舎を見つめた
スッ
?
「どうしたの?高坂さん」
「わっ!?」
「智紀先輩!」
葉月は、驚いた顔をした
もう、他の男子生徒は帰り支度をしていた
「誰か待ってるのかな?」
智紀は、葉月の隣に座って聞いた
ドキッ ドキッ
「い、いぇ…その…トモダチを待ってます……」
顔を赤くする葉月
「友達?それって昴の事?」